付き合い始めた頃は、いいなって思えていたのに
お付き合いが長くなってくると、好きな気持ちが薄らいじゃう。
付き合い始めた途端、なぜか、遠距離恋愛になってしまう。
仕事が忙しかったり、プレイボーイだったり
超自立!で、なにかあると音信不通になりがちな人を選んでしまう。
とはいえ、自分を好きになってくれる人と付き合うと
相手をうざったく感じて、冷たい態度をとりたくなっちゃう。
自分に一途で優しい人は、つまらないなと感じてしまう。
そんなこんなで、あまり恋愛が長く続いたことがありません。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
心理カウンセラー 服部希美です。
さて、今日は
最近おうかがいすることが多い「短い恋愛ばかりを繰り返してしまう心理」について
ひとつの心理的見方と、ご提案を書いてみたいと思います。
*
「お付き合いが長続きしません」といったご相談って、けっこういただいたりするのです。
たとえば「もうこれ、付き合っているといっていいのか・・」なんて、
バツの悪そうにお話いただくことも多いのですけども
服部としては、短命の恋愛が悪いとか、間違っているとは思わないのですよね。
だって、お別れするに至った経緯もそれぞれでしょうし
それは早めにお別れできてよかったね!という場合もありますし^^
そしてきっとね、毎回ね、
始まる前は、その方なりに、うまくいくといいな・・って思っていらっしゃると思うのです。
そして、その方なりの愛で、せいいっぱい!パートナーと向き合っていらっしゃると思うのですよね。
まぁ、カウンセリングでこんなことをお伝えするとね
「いやいや、短いお付き合いでしたから」な〜んて、言われる方も少なくないのですけども
実際のところ。短かろうが、長かろうが。
どの方とのお付き合いも、誠実に、向き合ってこられているのではないかなと思うのですよね。
たとえ、相手から交際を申し込まれたとしても
相手のことも、大切にしてあげられたらいいな。
相手にも、自分といる時に楽しんでもらえたらいいな。
そんな思いから、お付き合いを始めていることが多いと思うのです。
そしてね。ほんの少しの間だったとしても・・
互いの愛を感じ合えた時間も、確かにあったのだと思うのです。
でも、そんな誠実でまっすぐな方ほど
「私は愛されているな」と感じたその次のステップで
「怖れ」が出てきてしまうことも、多かったりするみたいなんですよね。
その怖れは・・
「こんな私で、こんなに愛されていいのかな」
「私は、この人を愛し抜けるだろうか」
「私はこの人を、ちゃんと幸せにできるだろうか」
***
たとえ短命だったとしても
周りから、反対されていたとしても
どんなときだって、どんなことが起きたって
私はこの人を愛し抜けるだろうか。
私は一生、この人を幸せにしてあげられるだろうか。
誰にも知られない、心の奥で
こんなこと、自問自答していませんでしたか?
お付き合いをするのだから、
曇りなく、相手のことを好きだと思える自分でいてあげたいって。
だってね、短命の恋愛を楽しめるタイプもいるわけです。
いろんな人を愛したい。恋をしたい。
でも、なんか・・引っかかる。
そんなあなたは、愛し抜きたい人なのだと思うのですよね。
でも、自分には愛する力がない、幸せにしてあげられる力がないと感じていると
その思いが、自分を追い込んでしまうことも少なくないのです。
愛し抜きたい、でも、私には無理だろう。
その上、望まない短命な恋愛を繰り返していると
どうしても・・自分で自分のこと、もっともっと見損なっちゃったりしますよね・・。
ああ、またダメだった。
ああ、また愛せなかった。
そして、また、次に出会う人にこそ。
そう思えば思うほど・・自己懐疑は強くなって
こんな自分には、人を幸せにするだけの力はないかも
そんなふうに感じて「愛されること」から、
無意識に、一歩、身を引いてしまったり、
この葛藤を感じるのが、あまりにしんどすぎて・・
あまり好きになりすぎない人、近づいてこない人の方が安心できる、みたいな不思議な心理が出来上がってしまうことも多いようです。
**
このパターンをお持ちの方の中には
「私はあの人のことを、うまく愛せなかった」という失敗感が残ったままになっているのかもしれませんね。
たとえば、過去の恋愛や対人関係の中で
「愛し抜けなかった」「救えなかった」「傷つけてしまった」という罪悪感がそのままになっていたり
「あの人のように愛せない」と感じてしまったようなご経験があったり。
ふがいない自分を責めて、責めて、責めて・・
あまりに申し訳なさすぎて、心の奥底にその罪悪感を埋めてしまった。
そんな方もいらっしゃるかもしれません。
こんなことを書いている服部もね、
罪悪感を感じないように埋めていた、そういう時期がありました。
普段はね、あんまり感じてないんですよ〜。
あのときは仕方がなかったよね、って、思ってる。
誰もが「そうだよ、あなたは悪くないよ」って言ってくれる。誰も責めてない。
でも、こんなにもこんなにも・・「あの人が苦しんだのは、私のせいだ」って思ってた、みたいなこと。
ちなみに、その時の服部は「優しくされるのが辛い」って感じてましたねー。
自分に優しくしてくれる人には、裏があるんじゃないか。
本当は、悪く言われているのではないか。
いつか見限られる。いつか見捨てられる。
って疑いまくってました^^;
本当の自分なんて、見せられない。
いつもガチガチの敬語で、張り付いた笑顔で頑張っておりました。
でもそれもねー・・
全部・・自分が、自分を責めていたから。
うまく愛せなかった自分を、罰してたからなんですよね。
ひっくり返せば・・それだけ、愛したかったわけです。まっすぐにね。
*
日々は感じないようにしているけれど
私は愛されているなと感じると、居心地が悪くなる。
こんなときには、その罪悪感を
元の「愛」に戻してあげるといいかもしれません。
今日はエクササイズをご紹介します。
よかったらやってみてくださいね。
罪悪感や無力感は、
ひっくり返せば、あなたの誠実さ。
あなたが愛のない人で、どうでもいいって思っていたら
罪悪感なんて、生まれません。
今日はあなたの、大きな大きな愛に気づいてあげましょう。
あなたは、誰を愛し抜きたかったのでしょう。
あなたは、誰を嫌いになりたくなかったのでしょう。
あなたは、誰を信じたかったのでしょう。
あなたは、誰を喜ばせてあげたかったのでしょう。
それほどまでに大きな愛だったから、悲しかったし、申し訳なかったのです。
自分を許せなくなっちゃったのです。
でもね、体当たりで愛を学んだあなたです。
それほどまでに、まっすぐな愛をお持ちのあなたです。
きっと、これから。
この経験を「こんな私」に使うのではなく
「学び」に使っていくことができれば、
あなたの大切な人と二人三脚することもできますよ^^
他の誰かみたいに、愛せなくてもいいんです。
あなたなりの愛で、いいのですよ。
その一歩として・・
今日は、あなたの心の中に住んでいる大切な人に
心の中から愛を送ってみませんか?
OOさんが、幸せでありますように。
OOさんに、たくさんいいことが起きますように。
OOさん、ありがとう。
OOさんのこと、いまでも大切に思っているよ。
そして、この相手が身内であるとするならば
なにかプレゼントを送ってみるのも効果的。
申し訳ない気持ちから、ではなく
あなたは私の大切な人です、という気持ちから贈るプレゼント。
言葉のプレゼントでもよし
軽いもの、でもいいですね〜。
そのひとつの行動が、大切な人との間にある、わだかまりを溶かし
心の架け橋になることも多かったりしますからね。
よかったらお試しくださいね。
*
また、このパターンをお持ちの方は
自分を責めている分だけ
「ひとりで、こっそり」「内緒で」うまく乗り越えよう
としがちかもしれません。
優しい人にほど、距離を置いてしまったり。
心が本当に動きそうになると、距離を取りたくなったり。
本音を言えなくなっちゃったり。
(恋人に限らず、距離が近づいてくるとしんどかったりするのですよね・・)
そんなときには、すこし回り道に感じるかもしれませんが、
信頼できるお友達であったり、心理カウンセラーなどと
二人三脚を練習していくといいかもしれません。
できる範囲、無理ないところでいいですからね!
つかず離れずの距離で、コツコツ「関わる」「関わってもらう」練習をしてみてください。
あ、もちろん
悪いところ探しをするためではないですよ〜!
信頼できる人と気持ちを共有しあったり、共に体験をする経験を積み重ねる。
この経験を、自分にさせてあげるのですね。
相手を見る、自分を見てもらう、というよりも
相手と一緒に、同じものを見て、感情を共有する。
好きなものを一緒に楽しむ、でもいいですし
いっしょに何かを作る、でもいいですね。
今の季節は、誰かと紅葉を見に行く、とかもいいかも。
とくに恋愛が短命に終わっちゃいがちな方は、
いろんな人に少しづつとか、その場限り、というよりも、
同じ人(少ない人数でのコミュニティ)との間で、コツコツと
「いっしょになにかやる」経験を積み重ねていただくのがいいのかなぁ、と思います。
まぁ・・・正直なところ。
親密感に怖れがある方は、ここ、一番、抵抗が出ると思いますので^^;
あなたが無理せず、できるところから。関われる人から。
いったりきたりを繰り返しながら。
共に同じものを見て、感じる。共に体験する。
そんな時間を取っていただけたらなと思いますよ。
これに慣れていくと、パートナーとも
等身大のあなたらしく、関われるようになってきますからね。
*
ちなみに、パートナーシップも
向き合う関係ではなく、共に同じものを見る「横並び」の関係だと言われています。
最初の恋愛の時期は、
「向き合う関係」つまり、お互い(自分だけを見ちゃったり、相手ばかりを見ちゃったり・・)しか見えていないことも多いけれど
関係が深まってくると、
パートナーと横に並んで、同じ方向を一緒に見る。
そんな関係になっていきます。
「こんな未来のために、歩んでいこうね」
結婚式のバージンロードとかも、そうですよね〜。
最初は、新婦さんが新郎さんに向かって歩いていくけれど
最後は、ふたりでいっしょに手を取り合って、前を向いて歩いていきますもんね。
そして、共に歩める人を探したい時には
あなたが、どっちの方向に進みたいのか?も大切になってきますね^^
よかったらカウンセリングもご活用くださいませ。
長くなりましたが!
参考になれば幸いです。
直近の面談カウンセリングスケジュール
カウンセリングは、あなただけのお時間です。
はじめましてさんも、お気軽にどうぞ〜。
開催場所は、名古屋・東京ともに、弊社カウンセリングルーム(個室)ですよ♪
名古屋(鶴舞)Orオンライン(ZOOM)
名古屋ルームまでの道のり
11月22日(金)10時、13時、16時、19時
東京(駒場)出張Orオンライン
東京ルームまでの道のり
11月23日(土)10時、13時、16時、19時
11月24日(日)10時、13時、16時
詳しいスケジュールと、ご予約方法はこちら〜
”親密感”がテーマの1DAYワークショップ、開催します🎵