親密さへの憧れと、心の奥底にある不安
恋人や家族、友人などと
親密な関係を築きたいな〜と思う一方で、
どこかで不安を感じてしまうことってありませんか?
例えば、本当の自分を知られたときに、相手からどう思われるか不安になったり、
自分の存在が相手を苦しめないか、怖くなったり。
「心を開いたら、いつか傷つけられるかもしれない」
「自分の感情をぶつけてしまい、傷つけてしまったらどうしよう」
「自分の本当の気持ちを正直に伝えたら、嫌われるんじゃないか」
「相手に依存しすぎて、迷惑をかけてしまったらどうしよう」
「相手に依存しすぎて、ひとりで立てなくなってしまうかも」
こんな不安や怖れ。
みなさんの中にも、感じたことがある方も少なくないかもしれません。
では、どうして。
その怖れって出てくるのでしょうか。
それは・・あなたが、その人の存在を大事に思っているから、ではないでしょうか?
失いたくないものは、あなたにとって大切なもの
たとえば、です。
あなたが不注意で、マグカップを割ってしまったとしましょう。
100均で買ったマグカップと、100億円のマグカップ。
どちらのほうが、割ってしまったときにショックを受けると思いますか?
・・・多くの人は、100億円のマグカップなのではないでしょうか。
100億円の価値を感じるマグカップを使うときにも、
100均のマグカップよりも、割れないようにとても気を使うでしょうし、
割れるのが怖くて、押し入れに大切にしまいっぱなし。
そんなこともしちゃうかもしれませんよね。
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私たちは、大事なものほど、触れることが怖くなるものなのです。
失いたくないぐらい、大切な人だから。
幸せになってほしい相手だから。
でもね、それほどまでに、あなたが大切に思うものであれば
大切にしながら楽しんでいく、のもステキだと思うのです。
100億円のマグカップで、めいっぱい楽しむ。
美味しいコーヒーを飲んだり、大切な人をもてなしたりして。
「ああ、勇気を出して買った甲斐があったなぁ」
「あなたをお招きして、本当に良かった」
そんなふうに、めいっぱい味わう。
長く楽しめるよう、大切に扱ってあげながら
ともに過ごす尊い日々を味わってもいいんじゃないかなって。
親密になることを怖れる5つの理由
ということで。
ただでさえ、私たちは
大切なものに触れるときに怖くなるもの、なのですが!
触れられないぐらい、逃げたくなってしまうぐらい怖くなってしまうには
心理的な理由があることが多いようですよー。
たとえば・・服部が感じるものをいくつか挙げてみましょう。
1:依存に対する怖れ
人に頼ったり依存することはダメなこと、弱いことだと感じたり
依存することは相手の迷惑になる、と感じているときに出やすい怖れです。
また、自分の依存を許せないとき、相手から依存されることも許せなくなってしまうため、
二人の間に心理的距離が空きやすくなってしまいますね。
自立をすることは大切なことでもあるのですが、「人に上手に頼ること」も、とても大切なのですよー。
2:怒りに対する怖れ
自分の怒りで相手を傷つけてしまうのでは?という怖れから、自己主張ができなくなったり
相手から怒りを向けられることを過度に怖れることで、自分の意見がいえなくなると、
自分から下の立場にはいってしまい、対等な関係を築きにくくなってしまいますよね。
また、怒りの感情を抑えることで、周りから「自分には興味がない人なんだな」と思わせてしまったり、「何を考えているのかわからない人だな」と感じさせてしまうこともあるようですよ。
この怖れは、我慢が多かったり、自分に厳しすぎたり、上手に言葉にして気持ちを伝えられない、といった場合にも、怒りを抱えやすくなってしまうため、強く怖れがでてくるような感じがしますね。
怒りで台無しにしないように、人と距離をとってしまう。
とはいえ、このパターンを手放していくために必要なことは
怒りをぶつけられるようになりましょう!ということではありません。
自分の怒りも、人の怒りも、理解し、上手に扱えるようになる」という方向と・・
あなた自身が余裕がなかったり、辛さを抱えているのであれば、まずは自分を楽にしてあげるところからスタートです。
心や体の余裕を作ったり、溜まった感情を処理したり。
自分らしく生きることにOKを出してあげることが有効な場合も多いようですよー。
3:コントロールを失う怖れ、コントロールされることへの怖れ
パートナーと親密になることで、自由が奪われたり、束縛や干渉されるのではないかと感じる怖れです。
「結婚したら、自分の時間や自分に使えるお金がなくなって、しんどくなってしまうのではないか?」とか、わかりやすいものから、
パートナーに振り回され、精神的に余裕がなくなることを怖れる人もいますね。
過干渉で育ちました、なんて方の中には「もう縛られたくない!」って(相手は縛るほどの関わりをしていなくても)逃げたくなる方もいらっしゃるかも。
また、コントロールを失う、されることの怖れ、という方向では
相手の影響力で、自分が自分でなくなってしまう怖れを感じてしまう人も少なくありません。
たとえば、仕事一本!一匹狼で生きてきた。
なんなら恋愛を楽しんでいる人をdisってきた自分が、かつて批判してきたような「恋人にメロメロな人」になってしまう自分を許せなかったり、
恋人に感情的に振り回されることにしんどさを感じたり。
私たちは、コントロールできることに対して安心するところがあるので、たとえそれが楽しい感情だったとしても「想定内」に収めておきたくなるのですね。
(まぁ、想定内は喜びがなくなってくるので「人生消化試合」みたいにつまらなくなっていってしまったり、浮気問題が勃発することも多いようですけどね・・)
このパターンを変えていくためには、自分を本当の意味で制限を外して自由にしてあげることが大事。
ドキドキを楽しんだり、涙脆い自分も楽しめる自分になっちゃう!のも、いいものですね〜。
(安心できる土台を築くことで、楽しみやすくなるかも)
4:自分を知られる怖れ
自分のことを深く知られると、相手からの評価が否定的なものに変わってしまうのではないかと感じる怖れです。
これはねーけっこう、感じたことがある方多いのではないでしょうか?
自己嫌悪や無価値観が強すぎたり、なにかしらの罪悪感があると、自分を隠して「気に入られる自分」を演じてしまうことってありますよね。
多少であれば誰でもすることですし、徐々に素直な自分を見せ合って、許し合えれば合うほど信頼関係は深まっていくのですが、
知られる怖れを抱えていると、パートナーに自己開示することが難しくなるため、信頼関係が深まりにくくなってしまいます。
体の関係を拒んでしまう、なんでときには、この心理が強く働いていることも多かったりしますね。
また、この怖れを持っていらっしゃる方の中には、逆に、相手の欠点や嫌なところを見ると途端に気持ちが冷めてしまう「蛙化現象」を起こしやすい傾向にある人もいらっしゃるかもしれません。
自分を嫌うことで、極度に人に理想化してしまい、(自分と同じように)嫌なところがあるとわかると冷めてしまう。
こんなときには、嫌なところもいいところもある自分を慈しんで、表現していくといいかもしれませんよ〜。
あなたはあなたでいいのです。
人との違いも楽しんで行けたらいいですね。
5:見捨てられる・拒絶される怖れ
パートナーがいつか自分を見捨てるのではないか、いつか拒絶するのではないかと怖れる心理です。
この怖れが強すぎるときって、「この人は私を見捨てるだろうから」と、常に否定的な結果を予測してしまい、相手と距離を取るか、相手の愛情を常に確認したくなってしまったりしますよね。
その結果「やっぱり見捨てられた!」という結果を引き起こすことも少なくないよう・・。(自爆しちゃいがちですよね)
また、捨てられるのが怖いから「自分が好きだと感じる人よりも、自分のことを追いかけてきてくれる人を選ぶ」ことで、イマイチ恋愛が盛り上がらない。
たくさんの恋人や友人をつくるけれど、深くは付き合えない。
家族はいるし、友人もいるけれど、心は満たされない。そんな感覚を感じる方も多いかもしれません。
この心理は、かつて、ひとりぼっちだなとか、誰もわかってくれなかったなと感じたことがある方が「こんなことになったのは私のせいだ」「もう、二度とあんな思いはしたくない」という思いから抱えることが多いようです。
この怖れがあるときには、そのときにしてしまった誤解(こんな私なんて・・)を解いたり
そのときの状況を、いまの自分で整理をしたり。
「分離(もう、人を信じない。アテにしない)」を癒して、本当に望む関係を築いていくことがテーマになることが多かったりしますね。
怖れと共に、自分や人とつながっていこう
いかがでしたでしょうか?
思い当たるもの、ありましたでしょうか〜?
もちろん、ケースバイケースですのでね
どれもあるわ・・どれも違うわ・・という方もいらっしゃるかもしれません。
心は、一般論ではなく個人論。
ぜひパターンに当てはめるだけでなく
あなたのお話をお聞かせいただけたらなぁとは思うのですが
どんな怖れにせよ・・「まったく感じないようにする」ことを目指すのではなくてね
誰でも持っているものだから。
大切な人への思い出もあるのだから。
怖れを感じながらも・・
相手を大切にしよう。いっしょにいい時間を過ごそう。
相手からの愛や想いを受け取ってみよう。身を委ねてみよう。
そんな思いで、関わってみる。
ここが最大のポイントになってくることが多いみたいですよ〜。
あなたの存在や、愛を信じて。
自分のことも大切にして。
人ともつながる、そんなイメージでしょうか。
そして、この怖れは、
大なり小なり、誰でも持っているものだとお伝えしましたよね。
ということは。
あなたの大切な人も、この怖れを持っていらっしゃるかもしれないわけです。
自分と同じように、怖れを感じながらも
自分と近づこうとしてくれているのかもしれない。
あの人なりに、大切にしようとしてくれているのかもしれない。
そんな視点を持ってみるのも、いいかもしれませんよね。
私が感じてきたような怖れを、あの人も感じていたとしたら。
・・・・ちょっと、見方が変わってくるかもしれませんね。
*
今日のブログは、以上となります。
良かったら参考にしてみてくださいね〜^^
手っ取り早く、怖れをこえていきたい。
伴走してくれる人がいると心強い。
まずは、安心できる人から取り組んでいきたい。
そんなときには、ワークショップやカウンセリングもご活用くださいね〜。
お待ちしておりますよ!
あなたが、あなたの大切な人と
心温まる関係を築くためのヒントになれば幸いです。
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