仕事を意欲的に取り組んだりキャリアが長くなってくると、
必然的にリーダー職に任命されることが増えますよね。
採用側としては、あなたにそれだけの力や素質があると「いい期待」を持ち任せたわけですが、
リーダーとしてのプレッシャーに負けて潰れてしまう方も多いようです。
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。
今日は、ビジネス心理学です。
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プレッシャーに潰れてしまう心理的理由はいろいろですが、
ひとつとして「自分が目指しているリーダー像」と「自分の良さを活かしたリーダー像」がずれていることで、
過剰に負担がかかりすぎて燃え尽きたり、自信をなくしてしまっていることが挙げられると思います。
たとえば「周りの人の気持ちに寄り添いながら、ひとりひとりを引き上げていくこと」が得意な方が
「リーダーたるもの、周りに檄を飛ばしながら、率先して道なき道を切り開いて行かねばならない」と
自分にプレッシャーをかけていたとしたら、いかがでしょう・・。
自分の気持ちと行動がバラバラになってしまい、引き裂かれてしまうような辛さを感じるかもしれませんね。
頑張っても頑張っても理想のリーダーには近づけず、さらに自信を無くしてしまったり、
何もできていない罪悪感に潰れてしまったり、燃え尽きてしまうということにもなりかねません。
良きリーダーになりたいと思った時に「このままの自分じゃ務まらない」と、
今の自分を否定してしまうことや、追い込んでしまうこと自体は意欲の現れだと思うのです。
そんなあなたは素晴らしい、もうその時点で、すでに良きリーダーだと私は思います^^
でも、あなたが既に持っている良さや、
いまの自分にできることにも目を向け、「使える」ものは何でも使って、
うまく行く状況を模索していくのも一つの手だと思うのですね。
この「すでに自分の持っている良さや才能」「問題解決のために、いまできること」を
心理学用語で「リソース(資源・資質)」といいます。
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では今日は具体的に、あなたのリソースを探してみましょう。
これから質問しますので、あなたなりに答えてみてくださいね。
新人があなたの部下として職場に入ってきました。
関係性を良好にするために「いまの状況で」あなたがしてあげられること、してあげたいことはなんでしょう?
小さなことで構いません。何を思い付きますか?
私たちはつい「ないもの」や「いま、できないこと」にばかり目を向けて落ち込んでしまいがちですが、
このように「いま、自分が持っているものや、できること」に目を向けることができると、案外出てきたりしますよね^^
たとえば・・こんなことを答えてくださる方もいらっしゃるかもしれません。
・仲間づくりのために、新人さんと社内の人との接点を作ってあげよう。
・PC作業は得意だから、力になってあげられるな。
・自分で関わることは時間的に無理そうだから、信頼できる部下に教育係として関わってもらおう
あなたが思い描く「完璧なリーダー像」とはちょっと違うかもしれませんが、
いまのあなただからできることもあるはずですね。
「自分にもできることがある」と思い、それを実際に使っていくことで私たちは自信がついてきますから、
見つけたリソースはどんどん実践してみてくださいね。
また、あなたがいま見つけてくださった「いまの状況でできること」というリソースの奥には
「いま既に持っているあなたの才能や能力」というリソースも隠れています。
あなたの中に、こういったリソースがなければ思いつきもしませんよね。
いままで自分のダメなところ、劣っているところにばかり目を向けていませんでしたか?
今のあなたにも、既に持っている才能や能力はたくさんありますね^^
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最後に。
今日は「リソースを見つけて活かす」という方向でお話しさせていただきましたが、
実はリーダーを任される方ほど「リソースを見つけて活かすこと」を大切にするといい理由があるのですね。
それはなぜかといいますと、自分の中のリソースを見つけることや生かすことが上手になると、
周りの人のリソースやその生かし方を見つけることも上手になってくるからです。
周りの人の持っている才能やできることを見抜く力は、リーダーに必要不可欠な要素でもありますからね、
ぜひぜひ、あなたのリソースを探して、リーダーシップに生かしていただけたらと思います。
参考になれば幸いです。