相手の「怒り」を怖れて、自分の気持ちを抑圧したり、
自分が感じた「怒り」を抑圧しないほうがいい、のはわかったけれど
相手の怒りや、自分の怒りをどう扱ったらいいのか、分からない。
どうやって、コミュニケーションを取ったらいいの?
そうはいっても「怒り」に対する恐怖感が、はんぱないのですが!
こんなときには、まず
「怒り」のメカニズムを理解してみるだけでも、
楽に取り扱えるようになってきたりしますよ。
いつもありがとうございます。
心理カウンセラー服部希美です。
前回の記事の続きです!
今回のシリーズについて
「私も、このパターンを持ってます~」というコメントを
本当にたくさんいただきました(ありがとうございます)
少しでも、みなさまのより良いコミュニケーションのための
参考になれば嬉しいです。
ではでは、本題にまいりますね。
今回は、怒りのメカニズムを理解して
コミュニケーションに活かしてみよう編です。
実は、「怒り」は「二次感情」と呼ばれていて、
本当に感じている気持ちではないんですね。
「怒り」を感じる前に、あなたが感じている感情(一次感情)が
自分が本当に感じている感情なのですが・・
自分の本当の感情を「出しちゃダメだ。」って
抑圧しようとすれば、するほど
「怒りを相手にぶつける」という表現方法で、
一次感情を解放しよう(満たそう)としてしまうんですね。
心配、不安、悲しみ、寂しさ、落胆、申し訳なさ
身体的苦痛(疲れた、しんどい)などが、多いですね。
私もそうだったのですが、
これらの感情を出しちゃダメって抑圧している方って、多いですよね。
ということで・・・「怒り」って、あまり感じたくはないですが、
自分の本当の気持ちを気づかせてくれる、ツールとしても使えるわけです。
そして
「怒り」をそのまま、相手にぶつけるのか?
それとも、自分の本当の気持ちをコミュニケーションするのか?
は、自分で選べばいいんですよね。
たとえば、ここでひとつ例題です。
仕事が忙しくてなかなか会えない彼に、久しぶりのデートで
「私のことなんて、どうでもいいんでしょ!」なんて、
嫌味をぶつけてしまった女性がいました。
彼女は「怒り」を使って、どんな感情を満たしたかったのでしょう?
正解は、一つではないと思うんですね。
「本当に彼に愛されているか、不安だった」のかもしれないし、
「さびしかったのを、分かってもらいたかった」かもしれません。
「忙しい彼のことが心配」なのかもしれないし、
「彼女も疲れがたまっていて、余裕がなかった」のかもしれません。
複合型も、あると思います。
でも、「私のことなんて、どうでもいいんでしょ!」
という伝え方だけでは、相手に気持ちが伝わりにくいですよね。
もし、彼女が本当に感じている気持ちが
「寂しさ」だったとしたら。
「私、あなたに会えなくて、さびしかったよ。
だから、今日はいっぱい甘えさせてね♪」とか。
「この状態を続けていくのは、私は辛いから
今後のことを、一緒に考えて欲しい。」
と伝えたほうが、「怒り」で表現するよりも、伝わりやすいかもしれません。
もちろんね。
あなたの想いに、相手が答えてくれるかどうかは別問題ですが・・
(対人関係は、相手もある事ですからねー・・)
自分の想いを伝えなければ、
可能性は低くなっていくばかりですよね。
そして、前回ご説明したように、
ガマンが続けば、最終的に自分で関係を壊したくもなってしまいます。
ですから、自分が「怒り」を感じちゃったときには、
自分を責めたり、見なかったことにするのではなく!
ちゃ~んと認めたうえで
「この怒りの奥に隠れている、本当の感情」に意識を向け、
本当の気持ちをコミュニケーションしてみよう、
と意欲を持ってみるとイイと思うんですね。
と、書くのは容易いのですが(苦笑)
現実問題としては、相手もある事なので
うまく行かないなぁと思うことのほうが、多いと思います。
どうせ分かってもらえない、とか、
責められちゃうんじゃないか?とか、
抑圧したほうがいい理由のほうが、バンバン浮かんできたりしますしね。
(心理学では「エゴの声」なんていいますね。)
あとで「ああ伝えたらよかった」って
後悔しちゃうことも多いと思います。
そんなときには、自分がちょっと冷静になれたときいいので
ちゃんと相手に、自分の本当の気持ちを伝えてみるといいと思いますよ。
また、いままで抑圧してきた自分の感情を開放し始めると、
「いままでたまってしまった過去の怒り」も、たくさん出てくることも多いです。
でも、これはいい傾向なんですね。
もし、いままであまり怒りの感情を感じなかったのに、
最近、やたらと腹が立つわ~~~
相手にうまく伝えられず、怒りをぶつけちゃったときには、
いま、自分らしく生きていくためのいいプロセスにいるんだな、
私って、頑張っているな~って、自分に優しくしてあげてくださいね。
とはいえ、その怒りを人にぶつけ続けてしまうと、
自己嫌悪の元や、関係性を壊してしまうこともありますから
まずは、安全な場所で開放しながら
本当の気持ちを伝える練習をしていただけたらなと思います。
カウンセリングもご活用くださいねー。
次は、相手の怒りを感じちゃったときをご説明しましょう。
ケンカになったり、
相手に「怒り」をぶつけられちゃったりすると、
攻撃されているように感じたり、
「怒らせちゃった、自分が悪い><」と感じて、
自己攻撃がはじまっちゃうことも多いと思います。
いっしょにイライラしちゃったりも、すると思うんですよねー。
(感情は共鳴しますからね)
でもここで「自分が我慢しておけばいいや」という方向ではなく、
自分と同じように、
「もしかしたら相手は、
本当は分かってもらいたい気持ちが、うまく出せない状態なのかも。」
「私に分かってもらいたい、
本当の気持ちがあるかもしれない。」
って、相手を理解してみようという方向に
自分の意識を変えてみると、
「怒らせちゃった、私が悪い」以外に、
見えてくるものがあったりするんですね。
こんな風に、「相手の本当の気持ちに気づき、理解してあげる」だけでも、
自分を責めちゃう気持ちが減り、
自分の心持ちや、相手の印象が変わってきたりして、
すこし楽に事態を乗り越えることが出来るようになってくると思いますが、
もし、自分がその人と
より良い関係を築きたいのであれば
自分が落ち着いていて、余裕があるときでいいので、
相手の本当に感じている感情を満たすアプローチで
自分が無理なくできることがあれば(ここ、ポイントです)、
やってあげると、いい関係が築けるようになってきたりしますよ。
自分が出来ること、というのは
なにか自分が関わってあげることだけではなく、
見守る、一時的に距離を取る、相手に捉われないようにする、
まずは自分が幸せのリーダーシップをとる!
というカタチの場合もあります。
「どうしてあげたらいいか、分からない><」そんなときには、
お気軽に、カウンセリングをお使いくださいね。
参考になれば幸いです。
*面談カウンセリングのご案内*
名古屋・鶴舞駅徒歩5分の弊社カウンセリングルームにて
対面式のカウンセリングをご提供しています。
また、月に一回東京地区にも出張カウンセリングを行っております。
オンライン面談(Zoom)もご選択いただけます。
お好みでお選びくださいね♪
<名古屋・鶴舞・オンライン>
(
<東京(駒場)出張>
ご予約は予約センターまでお願いします。
・電話番号:06-6190-5131
・営業時間:12:00~20:30
・定休日:月曜(月祝の場合は翌火曜)、他
スタッフが対応させていただきます。
お気軽にお問い合わせくださいね。
名古屋/東京(出張) 所属カウンセラー
服部希美(はっとりのぞみ)
■
■
■
■
■