パートナーによろこでもらいたいと思い、
あまり得意ではないのだけれど、一生懸命、手料理を振る舞った。
ですが、パートナーからの反応は
自分の期待したほどではなくて・・内心、面白くない自分がいる。
「なによ、もっと喜んでくれたっていいのに。」
せっかくあなたのために用意したのにさ。
婚活ではじめてお会いした男性。
私だって緊張している中で、
一生懸命笑顔で、話しかけているに関わらず・・相手の反応がイマイチ。
なんか、自分だけ馬鹿みたいって
気持ちが萎えてしまいます・・。
そんなふうに感じちゃうあなたは、
人の笑顔が大好きで、みんなが平和でありますようにと願う
優しい頑張り屋さんなのかもしれませんよ。
喜んでもらいたい気持ちと、拗ねちゃう気持ち
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。
さてさて、いきなり始まりました・・・・みなさんにはありません?
相手のために、と思ってやったことの反応が
自分の期待したほどじゃなかったとき、なんか・・すねちゃいたくなる。そんな気持ち。
いまではずいぶんと減りましたけども・・
私には、けっこう長い間、このパターンがあったのですよねーーー。
プレゼントや手料理だけではなく
デートのプランや、おしゃれ
待ち合わせ場所で自分を見た時の反応、などなど・・・
相手の反応をいちいち伺って
自分の気にいるような反応じゃないと凹む・・みたいな。
「わかってよ!」みたいに、目に見えて拗ねているときもありましたし
「こんなことでガッカリしてちゃいけない。この気持ちを悟られちゃいけない」と思うがあまり
自分でもコントロールできないぐらいテンションが下がってしまい、
向こうから「なに?何かあるなら言ってよ」って言われちゃったり。
こういうことがあると、こんなことを感じません?
「ああ、私って自分勝手なのかもしれないな」
「すごく、子供っぽい・・」
相手を責める気持ちもありつつも、同じだけ、いや、それ以上に
拗ねてしまう自分に対して腹が立つ、こんなことって少なくないんじゃないかな?って思います。
(え?私だけ?!)
相手の気持ちは、相手のもの。境界線がうまくひけていないかも・・?
最初はね、喜んでもらいたいなと思ったのですよね。
誰だって、大切な人の笑顔が見たいし、自分のやったことが喜ばれたら嬉しいものです^^
でもね、たしかに
それを喜ぶか喜ばないか、そしてどういう反応をするのかは相手次第。
こちら側がコントロールできるところではありませんね。残念ですけども^^;
逆の立場でも困っちゃいますもんね・・。
でね、こういうときには境界線といいますか
「自分の範囲」と「相手の範囲」をきちんと区別することが大事だったりします。
プレゼントをあげたい、喜ばせたいと思ったのは私。
それをどう反応するのかは、相手に選択権がある。
プレゼントしたい、と思った自分の気持ちは大切だし、愛だけれど
相手の反応は、相手に選択権があるのよ、ということ。
こういうことって、心理系の本だったり
ブログでもよく見かけますよね。
境界線をしっかりひきましょう。意識しましょう。
・・・・でもですね。
カウンセリングにおいて、大事なのはここからなわけです。
むしろ、ここからが本題。
なぜならば、そうなっているには
その人なりの「理由」があるから、なんです。
もしもあなたの中にある、深い悲しみが影響しているとしたら。
では、「ああ、これ私のことだわ」と思われた方はねー
ちょっと自分さんに、質問してみてくださいね。
「このパターンって、今、目の前にいる人だけに起きていますか?
何回も何回も、そういう経験、してきませんでしたか?」
人生のあちこちで
「どうしていい反応をしてくれないの?」って
たくさんの悲しい思いをしてきませんでしたか?
*
ちょっと誤解されちゃいそうなのですが・・
なにかいいことをして、誰かを喜ばせようとする。
あの人の笑顔が見たいと思って行動すること。
これ自体はね、まったくもって悪いことではないのです。
でも、相手の反応で「自己価値」が上がったり下がったりしちゃう。
この心の反応がね、カウンセリングではポイントになるわけです。
そしてこの反応の根っこには、今目の前の対人関係というよりも
子供の頃の傷つきからきてたりすることが多いのですよね。
*
たとえば、
子供のころ、一生懸命勉強をして
テストでいい点を取ってきても
お母さんにそれを見せた時
「お母さんはいま忙しいんだから、あっちいってて」
って言われちゃったことがあるとか。
30点しか取れなくて、悔しかったテスト。
なぐさめも、労いもなく
「どうやったら次は100点が取れるか、しっかり考えなさい」って言われちゃったとか。
・・・今回はテストシリーズにしてみましたが(笑)
心の土台がしっかりと育っていたり、
普段から、わかりやすく愛情が伝わるようなコミュニケーションがあればね
同じ言葉でも、受け止められたりするんです。
「いま、お母さんは忙しいだけなんだな」
「たしかに、次につなげる努力をするのが大切だな」
でもね、自信のない小さな子供ってね・・
お母さんやお父さんの反応が心の栄養だったり
心の拠り所、みたいなところがあって。
自分のやったことの反応を伺って「いいこと・わるいこと」の価値観をつくったり
感情を受け止めてもらえることで、自己価値を確認したりするんです。
「テストでもっといい点数を取ったら、お母さんは笑顔になってくれるかな?」
「いくら頑張ったとしても、お母さんが笑顔にならないなら意味ないじゃん」
この時に、ぐっと飲み込んだ悲しみが心の中にたまっていて、
今の対人関係で再現されていることも多いのですね。
「なんで、喜んでくれないの?」「なんで、ほめてくれないの?」「こんな私じゃダメですか?」ってね。
*
抑圧してしまった悲しみをそのままにしておくと
無意識に、その悲しみを通して現実を見てしまったり、行動を起こしてしまうことが多いようです。
パートナーに一生懸命好かれるように頑張る。
好かれるために、なにか無理をすることが多い。
そんなときにはね、そんな自分を「依存的だな」とか
「境界線が曖昧な私が悪いんだな」なんて責めるよりもね
いま、心の中に溜まっている悲しみを癒していく。
未完了になっている感情を癒していく。
傷ついて止まっている時を、動かしていく。
そしてもう一度、与える喜びを受け取っていく。
与えたい自分の愛を受け取っていく。
ここが近道のことが多かったりしますよ。
よかったら、カウンセリングもご活用くださいね。
最後に
パートナーシップだけでなく
対人関係というのは、自分の都合もあれば相手の都合もありますね。
でも、このパターンをお持ちの方というのは
「全部自分のせい」だと感じやすかったりするようです。
つまり、それだけ喜ばせたい人である。
誰かのために、一生懸命になれる人。
愛情深い人であるということです^^
そしてね、あなたがパートナーのためを思い、なにかを用意したことであったり。
パートナーに喜んでもらえたらいいなと起こした行動は、とても勇気ある行動だと思うのです。
だってね、自分から何かを与えるというのは怖いものなんですよー。
誘いかけ、もそうですが
喜んでもらえないかもしれない、それで傷つくかもしれない。
そんな恐れを超えて、行動するということは、どんなことだって勇気が必要。
「だったらなにもしないほうが、安全だ」って感じやすいものなのですから。
あなたはとても勇敢です。
とても素晴らしいことですよ。
その愛を、ただ愛のままに、
まっすぐに相手に届けられるようになること。
あなた自身が慈しむことができるようになること。
あなたもまた、受け取っていくこと。
できるようになってくると、与えることは上手ですから^^
きっときっと、うまくいくようになりますよ。
*
あ、あちなみに!
こういうパターンをお持ちの方というのは、
「自分のやったことを喜んでくれそうな人よりも、
なかなかうまくいかない、難易度が高いところばっかり挑みにいく」
こういうパターンも出てくることが多いのです。
めちゃ、多いです。(はい、私もやりました^^;)
「私のやっていることを喜んでくれる人に、自分らしく関わっていく」ことからはじめましょうね。
すごく、大事なことですよ〜。
応援しています。
参考になれば幸いです。
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