私たちが感じてしまう罪悪感の中に「何もしなかった罪悪感」というものがあります。
罪悪感は「誰かに、何かをしてしまった」ときに感じるもの、というイメージが強いと思うのですが
実は「やるべきことをしなかった」ときに感じる罪悪感の方が、私たちは辛く、自分を責めると言われているのですね。
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。
今日は、最近、私自身が体験した学びを、みなさまにもシェアしたいと思います。
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たとえば
道に迷って困っている人がいるのに気付いていたけれど、
声を掛けずに、しらんぷりをしてしまった。
目の前を歩いていた人が、ハンカチを落としたけれど、ついスルーしてしまった。
お年寄りが目の前に立っていたのに、電車の席を譲らなかった。
こっぴどく怒られていた同僚にフォローをいれなかった。
どれも、別に自分が
直接的に相手を傷つけたわけではないことばかりなのですが・・
私たちはどうやら、とってもとっても愛したい生き物のようで
こういうとき「何もしなかった」ときって、罪悪感を感じてしまうことが多いんですよ。
そして「罪悪感」は誰でも感じたくないので、
次に「言い訳」が出てきたりもします。
「だって、時間がなかったから」
「だって、余裕がなかったから」
「だって、誰かがやると、思っていたから」
「相手が嫌がるかもしれないし」
別に、言い訳が悪いわけではないんですよ!
実際に、ベストを尽くしている場合も多いですし
単に、言い訳したくなっちゃうぐらい、
自分が(ここポイント)罪の意識を感じている、ということなのです。
まぁ「言い訳」なんて言ってちゃダメって
抑圧してしまっても、よけいに苦しくなってしまうので
出て来ちゃった場合は、ちゃ~んと「私って優しいな」って寄り添ってあげて欲しいのですが(大切です!)
実は、「本当に、やるべきことだったな」ということの場合
そればかりでは「罪悪感」って、そこまで減っては行かないんです。
すると、今度は「後悔」の波が襲ってくるわけですね。
ああしとけば良かった、
こうしとけば良かった、
なにやってんの、私!!!!
って、過去の自分をズタボロに責め、
自分をドンドン、傷つけていくわけです。
ひっくり返してみると、
私たちって、どれだけ人を愛したい生き物なんだ!
ということなんですが。
そしてここで後悔の罠に引っかかってしまうと、
身動きが取れなくなっちゃうんですね。
せっかくのあなたの愛が、大切な人まで届かなくもなってしまいます。
ですので、ちょっと勇気がいりますが・・
こういうときには、ぐいっと方向転換してみましょう!
それは「今、ベストを尽くしてみること」
出来ないことは、やらなくてもいいので、
今、自分が出来ることを、ひたむきにやってみる。
いま、私が出来ることは何だろう?と考えて、
小さなことから、実践してみましょう。
コツとしましては、自分として
「今やれることは、すべてやった!」という実感が自分で沸くまで、一度やり切ってみること。
なぜかというと、
「今、やれることは、すべてやったぞ!!!!」と感じると
「やらなかった過去の自分への許し」の許可が出しやすいから、なんです。
現実も変わってきやすいですしね。
今やれること、といっても、
犠牲したり、ガマンしたりという訳ではありません。
(それだと、償いになってしまいますからね。)
ポイントは「与える気持ち」
人にちょっと、優しくしてみる
笑顔を意識してみる
積極的にかかわる姿勢を持つ
ひとつひとつに、心を込める
そのために、自分に向き合う時間をつくる
心に余裕を持てるよう、工夫する
色々思い浮かぶとは思いますが、
たくさん手を付けるよりも、
ひとつ、徹底してやってみるほうが実感が沸きやすいです。
良かったら、みなさんも、考えてみてくださいね!
ひとりだと、どうしても心が折れやすいですし、
自己承認って、なかなか難しいものでもありますからね~
(私もひとりでやろうとして、挫折した経験があります・・^^;)
ですからぜひ、自分を応援してくれる人に、
励まし、寄り添ってもらいながらチャレンジしてみて頂けたらと思います。
(もちろん私も、全力でサポートしますよ。お待ちしています。)
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とはいえ、
さきほど挙げた例は、
あえて、軽いものを取り上げましたが・・
人によっては、この
「本当は出来るのに(しなきゃいけないのに)、私は何もしなかった」
という罪悪感が強すぎる場合があるんですね。
カウンセリングの現場では
さまざまなお話をお伺いしますが、
「それ以上のことは、誰も何も出来なかっただろうな・・」
という状況下であったとしても、
「どれだけ、頑張って与えて来られたんだろう」と
聞いているコチラがぐっと来てしまうぐらい、愛が深い方でも、
「私は何もしなかった」という罪悪感を、強烈に感じていらっしゃる方って多いです。
あまりに罪悪感が強い場合は、
「あなたは、なにも悪くないんだよ」
「よく、がんばったね」って
「過去の自分を許す」方向性からアプローチする方が癒しが進む場合も多いです。
ひとりで抱え込まず、自分の中から吐き出すだけでも楽になれたりしますからね。
ぜひ、カウンセリングを使ってみてくださいね。
私たちは、誰だって過去に影響されてしまうものです。
でも過去の経験から、何を学び、今にどう活かすか?は、
今の自分が選択できると私は思っています。
私にも、あなたの幸せを応援させてくださいね。
参考になれば、幸いです。