「すごく、恥ずかしいんですが・・・私、お友だちがいないんですよ。」
お友だちが出来たらいいなぁと思うんですけど、なかなかうまくいかなくて。
中にはすぐ人と仲良くなって、お友だちをさくっと作っちゃう人っているじゃないですか?
そんな人たちを見ると、羨ましいな~って感じる反面、
こんな私だから、ダメなんだろうな・・って凹んじゃって、ますます消極的になってしまうんです。
カウンセリングの現場では、
こういった「フレンドシップ」のお話をお伺いすることも多いです。
直接「フレンドシップ」でお悩みではなくても、
・恋愛で、彼に依存しすぎてしまう。
・寂しさやお悩みを、ひとりで抱え込みすぎてしまう。
表面的に、こういった生きづらさが出てきた時、
よくよくお聞きしてみると、「フレンドシップがうまくいっていない」というお悩みが隠れていたりするんですね。
*
フレンドシップをはじめ、
対人関係がうまくいかない理由って、いろいろあるんですが、
正直なところ、その人の「魅力」面が、問題になっていることって殆どないんですよ。
ですから「お友だちを作るために、もっと魅力的にならないと!」
って「自分磨き」ばかりを頑張ってしまうと、
うまくいかなくて、自信を失ってしまう・・・
というループにハマりやすいんですね。
空回ってしまうことも、多かったりします。
そんな「お友だちを作るために、がんばらなきゃ!」と思う
がんばりやさんに方に多いパターンはコチラ。
「人と一緒にいると、疲れてしまう」から、無意識に、人と親密になる事を遠ざけてしまう
*
たとえば、「お友だちになりたいな~」って思った人を、
ランチに誘おう!!と思ったとき。
「相手は、何が食べたいのかな?」
「何時に、どこで待ち合わせたらいいのかな?」
「忙しくないかな?ムリしてないかな?」
「・・・そもそも、私といて楽しいか?」
こんな風に、ぐるぐる、ぐるぐる
「相手の都合や気持ち」を考えてしまい、誘う前から、どっと疲れてしまう。
仮に、ランチに誘ってOKがもらえたとしても今度は、
「ちゃんと、楽しんでるかな~?」
「こんなこと言っちゃったけど、大丈夫かな?」
「あ、無言になっちゃった!この間を埋めなきゃ・・!」(これ、あるあるですよね~)
こんな風に、
相手の反応が気になって気になって、仕方がない!としたら。
・・・誰だって疲れてしまいますよね><
たしかに、お友だちが出来たら嬉しい!
楽しいひと時も、あるにはある!あの人も、いい人!!
でも、毎回毎回こんな風に気を使わなきゃいけないとしたら、どうでしょう?
「だったら最初から、ひとりのほうがいいよ!」
って感じてしまっても、無理はないと思うんです。
人によっては「私に、もっと気を使ってよね!(私に気を使わせないでよ!)」
って、相手に期待が出てきてしまうことも、あるかもしれません。
ちなみに、この心のパターンをお持ちの方って
人の気持ちに敏感で先回りが出来るので、
他者評価は高かったりするんですね。
いわゆる「あの人って、いい人だよね!」って
言われるタイプが多かったりするのですが、
相手の期待を裏切れない、と感じてしまって
プレッシャーで、自分から人を遠ざけてしまうこともあるんですよ~。
こういう心のパターンを持っているとき、というのは、
「自分のことよりも、人のことを大切にしないといけない」
って、感じすぎている場合が多いです。
たしかに「人を大切に出来る」って、素晴らしいことです。
「人に優しくしなさいよ」なんて、教わることも多いですよね。
でも、そこに「自分も大切にする」が抜けてしまうと、
「やりすぎ」になってしまうんです。
でも、ここで「自分を大切にする」ことに慣れていない方は、
「相手のことなんてどうでもいい!」って、
自分の好き勝手やったらいいってこと??
自分の想いを尊重するために、
相手を否定して、傷つけちゃってもいいの?それって、すっごく迷惑な人になっちゃうんじゃない?
ますます、お友だちが出来なくなっちゃうんじゃない??
空気読めないって嫌われちゃうんじゃないかな?
って感じちゃうかもしれませんが、
「自分を大切にする」=「人を否定する・傷つける」ということではなく、いまの状態は、ちょっとやり過ぎだから苦しいんだな~
という自覚を持って、やり過ぎている分を手放す、つまり、
お互いにとって良いバランスに戻す。という意識で、行動してみるといいんですね。
たとえば・・・
・いつもだったら「なんでもいいよ~」といっちゃうことを、「私は、これがいいな!」って伝えてみる。
・誘われるのを待ってる側が多ければ、自分から、誘ってみる。
・NOを言えるところでは、ちゃんという。
・無理に相手に予定を合わせすぎない。
人の気持ちを察することが出来ること。
相手の立場に立って、物事を考えられることは
人を大切にしたいという、あなたの愛であり、才能でもあります。
苦しいのは、自分が出来る100パーセントを越えてまで、相手を尊重しようとしているから。
それはそれで、あなたの愛情ではあるのですが、
無理をしている関係は、長続きませんし
「遠慮」が入ると、心の距離が縮まらないので、
いくらたくさんお友達が出来たとしても、相手から好かれても、
どこか寂しい、なんてことにもなりやすかったりします。
根っこに「人を愛したい、大切にしたい」という気持ちがあるあなたが、
やり過ぎた分を手放したとしても、普通に「気遣いの出来るいい人」にしかなりませんから、大丈夫ですよ!
出来ることから、ちょっと「自分も大切にする」試してみてくださいね。
ちなみに、こういう心のパターンをお持ちの方、というのは、
実は、フレンドシップだけではなく、
あらゆる対人関係で、同じことをやっちゃってることが多いので、
(恋愛なんかはとくに出やすいですね。彼に尽くし過ぎてしまう恋愛とか。)
まずは、「お友だち」から「気を使いすぎない、いい関係」を築く練習をしてみるといいと思いますよ!
*
「お友だちがいない」ということだけにフォーカスすると、
私って性格が悪いのかな?
こんな私って、魅力がないんだろうな・・
って思ってしまいがちですが、決してそうではありません。
むしろその逆、という場合がほとんどです。
あなたの「人を大切にしたい」という想いが、
あなたの大切な人との心の懸け橋になりますように。
参考になれば幸いです!
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