いい人であるということは悪いことではありませんが、
いい人であらねばならないという思いが強すぎると、
犠牲や我慢が募ってしまったり、人との距離ができてしまうことも多いようです。
今日は「いい人」であるあなたが、あなたらしく人といい関係を築くためのヒントをお伝えします。
いい人から脱却して、あなたらしく人といい関係を築きませんか?
人から「いい人」だと思われることは、誰でも嬉しいことかもしれません。
そして「できれば、いい人でありたい」と願うこと自体は、悪いことではありませんね。
時と場合によっては、いい人であることが必要になる場面もあるかと思います。
ですが、自分にとっての幸せよりも、周りの人にとって「いい人であること」が最優先になってしまうと
いつも周りに話を合わせてしまったり、愛想笑いばかりしてしまったり、おおげさに相手を持ち上げてしまったり、いつも「これでいいのかな?」「大丈夫かな?」と周りの様子をうかがって不安になったりと、犠牲や我慢が多くなってしまうことも少なくないようです。
また、いい人でいなければと思う人ほど「自分がいい人じゃない」と感じるような出来事に遭遇するたびに、自己否定を繰り返してしまったりもします。
人に優しくできなかった自分、うまくやれなかった自分を「こんな私って最低だな」って追い込んでしまいやすくなるのですね。
そして、無理をして「いい人」を頑張っていると、そのストレスを家族など心を許した相手にぶつけてしまったり、急に周りにキレて関係を壊してしまう、なんてことも起きることも・・。
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では、どうしてそこまで「いい人であること」が最優先になってしまうのでしょうか。
そこには「相手の望む”いい人”でいれば、相手から愛されるのではないか」という心理があることが多いようです。
たとえば子どもの頃、私たちはみんな、お父さんやお母さんから愛されたいと思っていました。
自分が両親を愛している分だけ、自分も愛されたい!という欲求を持つわけです。
そんなとき、お母さんのお手伝いをしたり、わがままを言わずに聞き分けのいい子でいると誉められたりするわけです。
「いい子だったね〜」「よく辛抱したね」って。
すると「そうか、親の望む”いい子”でいれば愛されるんだ。ということは、親が望まない”悪い子”になってしまったら嫌われちゃうかも」なんて誤解してしまうことがあるのですね。
子供時代は、親からの愛情が欲しいという動機で行動することは多いので、誉められたいと思う気持ち自体は悪いことではありません。
ですが、自信がなかったり、親に「いい子であることを求められているのかな」って感じることが多かったりすると、自分の気持ちを隠して「親にとってのいい子」を演じることで、子供なりに親とうまくやっていこうと頑張るようになるのですね。
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ここで大切なことは「いい人であろう」と思って頑張ってきたあなたも、素晴らしいということなんですよね。
「いい人だと思われたい」と思う自分を嫌っている方もいらっしゃるかもしれませんが、あなたなりに、大好きな人といい関係を築きたいという思いからやってきたはずですから。
ただ、その思いを本当の意味で大切にするためにも、ここからは、もうすこし自分を人に表現することにチャレンジしていくといいかもしれませんね。
たとえば、あなたと仲良くなりたいと願う人は、あなたをもっと知りたいと思っているかもしれません。
人に合わせてばかりいるとき、相手からすると「あなたがどんな人なのか、どんなことで喜ぶのか、どういった考えを持っているのか、いまどんな気持ちでいるのか」が伝わりにくくなっていますから、すこしづつ「私はこう思う」「私はこれがやりたい」など、気持ちを伝えるようにしてみましょう。
あなたは、こんな自分を知られたら嫌われちゃう、迷惑をかけちゃうと感じるかもしれません。
でも、もしもあなたが、大好きな人から、大切な打ち明け話をされたとしたらどうでしょう?
「それだけ自分のこと信頼してくれているのかな?」なんて、ちょっと嬉しかったりしませんか?
しっかりもののパートナーの、ダメダメな一面をみちゃったとき、どんな気持ちになるでしょう?
ちょっとホッコリとした気持ちになったりしませんか?
そういった喜びを相手にプレゼントしてあげることができると、自分も相手も気楽で自由な関係を築くことができるのですね。
もし、ハードルが高く感じたなら、まずは少しづつ、自分の感情を優先する時間を作っていくといいかもしれません。
たとえば、今日は早く寝たいなと思ったら早く寝るようにする。
コンビニでお弁当を選ぶときに、一番食べたいものを選ぶ。
自分の心が喜ぶ洋服を着る日を作る。
いい人をゆるめるために、悪い人になる必要はありませんし、いい人であることをゆるめても、あなたが人に優しいいい人であることは変わりありません^^
良かったら、参考にしてみてくださいね。