カウンセリングでお話をお伺いしていると、
自分のことを、すご~く「悪く」いう方がいらっしゃいます。
「私ってね、薄情なんですよ。」
「私、酷い奴なんです」な~んて。
そんなお話をお伺いしていると、
ときどき「自分のことが嫌い」を通り越して、
まるで、ご自身のことをあざ笑っているかのように、見えることがあります。
どうせ、こんな私なんて、、って。
いつもありがとうございます。
心理カウンセラー服部希美です。
今日は、自分を「あざ笑う」心理。
内心「ドキリ」とされた方も多いかもしれませんね~。
私たちが、自分のことをあざ笑っているとき。
自分で自分のことを ものすご~~~く低く見ています。
そして、それだけじゃなく
心がボロボロになっちゃっていることが多いんですね。
というのも、「あざ笑う」という言葉は
心理学では「冷笑」といいまして、
傷ついてしまった心を守るための、「防衛手段」のひとつだと言われています。
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たとえば私たちが日常生きていると
さまざまな出来事に遭遇するわけなのですが
簡単に受け入れられない感情や、大きすぎて受け止めきれない出来事に遭遇した時
不安や悲しみ、 失望などの痛みがあまりにしんどすぎるので
そういった辛い感情に蓋をして
落ち着き払った態度をとることで、
これ以上、心が傷つくことや、心を乱されることを回避しようとする心理なんですよ。
柔らかくて、温かい。
あなたのハートを守るために。
あなたの愛を守るための、硬くて丈夫な殻を作る、といいますか。
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ですから、冷笑のパターンがあるときには、
あなたが悪いよ、心を開きなさいよーということではなくてね。
いまあなたはとてもシンドイ状況にいらっしゃって、
ひとりきりで がんばっていらっしゃるのかもしれないなー、、って思うわけです。
実はこの「冷笑」って
本人も、もちろんシンドイのですが、
対人関係にも影響を及ぼすことが少なくありません。
ベースに
「自分に対する不信感」がある場合が多いので
その相手に不信感があるなしに関わらず、
相手にその「不信感」が伝わりやすいんですね。
「どうせ、あなたも私と同じで大したことないでしょ?」
「人生なんて、そんなものよ。期待するだけ無駄無駄」
「感情的に生きているだなんて、馬鹿らしいわ」
殻が、あなたの傷を癒すための援助からも
遠ざけてしまったりするわけです。
そうすると、
対人関係が拗れてしまう原因や
人生の行き詰まり感が、出て来ちゃうことも。
もちろん、本人に悪気はないんですけどね><
*
こういうパターンをお持ちの方というのは、
不安も不信感が、いっぱいになっちゃっているんだけれど、
それでも、ひとりで頑張らないといけない!
このぐらいのことで、傷ついたなんて思っちゃいけない!
弱みを見せたら、生きていけない!
人を頼っちゃいけない!
そんな風に「自立的」に頑張って来られた方に出て来やすいようです。
そして、その繰り返しの中で疲弊し
自分に対して あなたなんて、所詮そんなものよ。
そんな風に、失望しちゃってたりするんです。
ちなみに、 大切な人を困らせるぐらいなら、私さえ我慢しておけばいい、
悪者になっておけばいい、
別に、報われなくても構わない、
そんな風に、犠牲的な愛し方をされてきた方も多かったりしますよ。
・・・みなさんは、いかがですか?
*
こういう時にはまず、 ちゃんと自分で自分の気持ちを、
丸ごと認めてあげた上でね、
自分の悲しみ、罪悪感。
そしてその奥にある、あなたが守ってきた愛情。想い。
全部ひっくるめて、認めてあげるといいますか。
そしてね、できることから心を開いて、
人とつながることが、とても大切になってきます。
ひとりきりで、抱え込んでしまうのではなく
辛いときには、話を聞いてもらったり、
ひとりきりで抱えてきた悲しみを分かち合ってもらったり。
そうやって、自分で作ってしまった殻を脱ぎ、
信頼できる人に心を開いていくことで、
いままでの心の傷が癒えていったり、
不信感を拭い去り、安心感を得ることが出来。
その結果、自分との関係、人との関係が
うまくいくようになる事が多いのですが・・・
ここまで書いておいてなんですが
この状態の方が、人に弱みを見せたり、話したりすることって、
メッチャ怖いと思います(汗)
いままで必死に守ってきた、自分の内面を曝け出す
土足で入られるような怖さが出てくる方も多いのでね。
そういった、怖れが強すぎるときは
できるところから、やるのが大事。
楽しいこと、嬉しいこと、好きなもの、美味しいもの
いい感情をたくさん動かして、感情を取り戻していく。
あなたがつながりやすそうなところから、取り組んで見てくださいね。
心当たりがあるわ~、でもこれ、長年のお友達だわ^^;
そんなふうに思われた方はね、 良かったら、カウンセリングを使ってみてくださいね。
あなたが、
あなたの本当の素晴らしさに気づき、
大切な人と支え合える関係を築くための参考になれば幸いです。
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