自分を追い込んでしまうその理由、実は「愛されたい」という思いが深く関わっています。
誰かを愛してきたからこそ、つい自分に厳しくしてしまう。
この記事では、自己愛を育むための方法と、愛されたい気持ちを素直に受け入れる方法をご紹介します。
心の中にいる「厳しい自分」の正体
「もっと頑張らなきゃ、こんなんじゃ全然足りない。」
「あの人はもっと上手にやれているのに。こんなところで挫けている自分って甘いな」
こんなふうに、自分に厳しくしてしまうこと、ありませんか?
実は、服部もかつてはよく「もっとちゃんとしなきゃ」と自分を追い込んでいました。
間違えたり、失敗したり、失恋したり…。
うまくいかないことがあるたびに、自分責めが止まらないのですよ。
そして、そんな自分に対して
「結局、人に好かれたいだけでしょ」
「いい人だってみられたいだけでしょ」
「自分のことばかり気にして。私って自分のことしか考えてない」
なんて、さらに厳しい言葉で自分を追い詰めていましたっけ。
でね、よくよく振り返ってみると
出来ない自分を直視するのも辛かったのですが
後者の方が、自分を追い込んでいたような気がするんですよね。
「人から愛されたい、気に入られたい、って思っている自分が、すごくイヤ!!」
なんて私は甘えているんだろう。
なんて私は自分勝手なんだろう、って。
愛されたいって感じることを「悪いことだ」って、すごく思っていたのですよ。
でもね、カウンセラーとしてクライアントさまのお話をお伺いしていく中で、
心に触れさせていただく中で、つくづく感じることがあるのです。
それは・・
「愛されたい」の裏には、大切な「愛してる」が隠れている ということに。
あなたは誰の愛が欲しかったの?
「頑張っても、まだ足りない気がするんです」
30代の女性Aさんは、仕事で成果を出しても「もっと上を目指さなきゃ」と思ってしまうそうです。
周りから「すごいね!」と言われても、素直に喜べない。
「いやいや、私よりもできる人がいるし」
「できないところもいっぱいあるし」
「しっかりしてないと、この世の中生き延びていけない」
そんな風に感じ、いつもピリピリムードで、どこか疲れている自分がいる。
気分がいつも落ち込んでしまうことが辛いとご相談に来てくださいました。
そして、彼女が感じていたのは、「大切な人を支えるためにはもっと頑張らなければならない」という責任感でした。
職場の仲間のため、家族のため、パートナーのために、周りの期待に応えなければならないというプレッシャーが、自分を追い込んでいたのです。
「自分に厳しい」本当の理由
話を伺っていくと、Aさんは幼い頃、お母さんに「あなたは優秀なんだから、もっとできるでしょ」と言われ続けてきたそうです。
小さなテストで90点を取っても、「なんで100点じゃないの?」と。
Aさんはその期待に応えて、お母さんを喜ばせることには成功しました。
勉強自体は得意ではあったので、それなりに頑張れたのです。
期待される大学に入り、就職もしました。
でも、どこかいつも不安で、ピリピリ・・。
プレッシャーをかけ続けたお母さんのことも、恨めしく感じることも多く、いつしか関係が遠くなっていました。
「もう、私のことは放っておいてよ!」
愛されたい、という思いの分だけ、あなたが相手を愛していたという視点
Aさんの中には、「できるのが当たり前」 とされる環境の中で、
「もっと頑張らなきゃ」「もっと完璧でなきゃ」と自分を追い込むことが、「愛されるための方法」 として身についていたようです。
「厳しくすることで、愛される」
Aさんの中で、愛と自分への要求が深く結びついていたんですね。
でね、こうやって書くと「愛されたいって思うことは依存的なことですよね」って考えてしまう方って、少なくないのかなって思うのです。
愛されたいがために頑張るだなんて。
なんて、甘えた考えだろう。
でもね、違うんです。
大切なことは、ここなんです。
愛されたいと願うのは・・あなたが、それだけお相手を愛しているからに他ならないのです。
「私があなたを愛しているのと同じぐらい、私もあなたから愛してほしいの」
つまり、幼きAさんは、それだけ厳しい環境の中でも耐えられるぐらいに・・
お母さんのことを大好きで大好きでたまらない、お母さん思いの子供だった、ということなんですよね。
じゃあ、どうすればいいの?
Aさんのように、私たちが「頑張らなきゃ」「もっとできるはず」と思う時、
心のどこかで、誰かを懸命に愛そうとしている、という表れでもあるのです。
自分の中に、それだけ大きな愛があったんだ。と気づいてあげること。
でもね、その「愛し方」は、もう少し優しくてもいいよね。
大人になった今だからこそ出来る「愛し方」ってあるんじゃないかな?
あなたも、大切な人も大切にする「愛し方」ってあるんじゃないかな?
そんなふうに、愛の視点を変えてみる。
ここに目を向けることができるようになってくると
頑張りすぎてしまったり、足りない自分を責めてしまったり、
期待に応えるために頑張りすぎることが減ってくることも多かったりしますね。
Aさんの場合は、自分の愛の大きさに気づき・・
それだけ「お母さんっこだった自分」を次々思い出して行きました。
そうか。
大元は「お母さん、大好き」「私はお母さんにとって喜びでありたい」
ただただ、それだけだったんだ。って気づけたとき。
自分に対する見方がすこし変わって。
「もう、そこまで自分を追い込まなくてもいいかな」って思えたそう。
だって、きっと私のことだって
同じように大切に思い、幸せを願ってくれている人がいるだろう、と思えたから。
誰かを愛するからこそ、自分を厳しくする自分を見つめなおす
Aさんのように「もっと頑張らなきゃ」「もっとできるはず」と自分を追い込んでしまう時、その心の奥にあるのは、「愛する人を大切にしたい」という気持ちです。
あなたが愛しているからこそ、周りの期待に応えたい、喜ばせたい、そのために自分を犠牲にしてでも頑張りたいと思っている。
でも、心の奥深くで感じているのは、「それでは足りない、もっと頑張らなければ愛されない」「頑張らない自分は愛されないのでは?」という不安とプレッシャーです。
そんな風に感じてしまうのは、過去の自分が学んだ「こんな私が愛されるためにはどうすればよいのか」という愛され方であり、喜ばせ方からきています。
私たちは「愛されるためには努力しなければならない」「もっと頑張らなければ愛されない」という思い込みを持つことがあるのです。
私たちは愛を「努力や成果」と結びつけて考えてしまいがちなんですね。
愛されたい気持ちは、愛している気持ちと比例する
そして「愛されたい」と感じるその気持ちには、ただ一つの理由は「あなたがその人を心から愛しているから」
愛されたいという気持ちが、自分の価値を問うものではなく、むしろ愛情を深め合うための大切な感情だということに気づくこと。
Aさんも気づいたように、「お母さん、大好き」という気持ちが、実は自分に対する厳しさに繋がっていたことを理解できた瞬間、彼女の心は少し楽になりました。
あなたもきっと、自分の大切な人を喜ばせるために頑張ってきたことがあるのかもしれませんね。
でも、その頑張りが、いつの間にか自分を追い詰めているとしたら。
今一度、その厳しさと、あなたの大きな愛に気づいてあげてくださいね。
自分の優しさや愛を、無理に自己犠牲に変える必要はないのです。
優しさを持ち続けながら、もっと自分を愛してもいい。
自分を責め続けてきたその声にも、今から優しくしてあげましょう。
自分を愛し直すことで、あなたの愛はもっと深くなる
あなたの心の中にある愛は、周りの誰かを支えるための力となり、その力が周りに素晴らしい影響を与えます。
でも最も大切なことは、あなたがどれだけ自分を愛し、自分の愛を大切にしてあげられるかということ^^
まずは自分自身を大切にし、心の中で感じる愛を大事にしてあげてくださいね。
そして、自分のことも愛することで、あなたの愛はもっと深く、もっと優しく広がっていきます。
その愛がまた、周りの大切な人たちを包み込む力となり、循環していきますからね。
どうぞ、カウンセリングもご活用くださいね。
参考になれば幸いです。
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