最初は仕事の悩みを相談してたのに・・・・出てきた本題は「恋愛」だった！というお話【カウンセリングレポート】

職場の対人関係に悩み、
カウンセリングに駆け込んで来てくださったＡさん。

どうやら、職場の同僚との折り合いが合わず、
ひとりでお悩みを抱え込んでしまっている様子でした。

仕事がとても忙しくて、最近、残業が多いんです。

それはそれで仕方がないにしても、
最近、ランチの時間が苦痛でたまらないんですよね。

私は、さっさと食べて仕事がしたいけど
同僚はテレビの話や家族の話で、おしゃべりに花を咲かせている。

職場で浮かないように、
同僚に合わせなきゃいけないなと思うけど
内心、すっごくイライラしちゃって・・。

すごく、つんけんしている自分がいるんです。

でも、そんな自分がすご～～く嫌です。

そんな優しい彼女は、
その葛藤をひとりで抱えているうちに
だんだんと仕事に行くことが苦痛になっていったといいます。

カウンセリングに来られたときには、
限界までガマンしすぎて、もう、あふれんばかり！

という感じでしたので、
まずは、感情の整理をすることにしました。

何をするにしても、
いっぱいいっぱいのときには難しいですからね。

少し落ち着いてきたころを見計らって、
私はこんなことをご質問するわけです。

「で、Ａさん的には今後、
どんな風になれたら良いな～っていう、ご希望はありますか？」

たとえば、その職場で
もう少しうまくやっていける私になりたいのか？

転職を考えているのか？

それ以上に、欲しいものがあるのか？

あとで変わってもぜんぜんかまいませんからね
今、どんな気持ちなんでしょう？？

ようするに
Ａさんの望んでいる方向をお伺いしたんです。

同じ職場でやっていきたいのであれば、その理由だったり。
転職を考えてるのであれば、その理由だったり。

いろいろ多角的に
お伺いしていくわけですね～。

お答えの中には

「いまはぜんぜん、浮かばないけれど・・
その方向性をカウンセリングで見つけて行きたいです」

という場合もあったりします。

自分の好き、だったり、
やりたい、が分からなくなっちゃっている場合は
ここからお手伝いさせていただいたりもしますし、

直球で、キャリア面での
お悩みのこともあるのですが

Ａさんの場合は

あれれ、仕事の悩みはフェイクだった！？
私、本当は「恋愛」で悩んでたんだ！

こんな流れになっていったんです。

＊＊＊

実は私のカウンセリングでは
けっこう、こういう流れが多かったりします。

本題があとから出てくるパターン、ですね。

Ａさんの場合は、こんな感じでした。

実は長年お付き合いしている彼が
なかなか結婚を決意してくれない。

結婚したら、仕事はやめて
子供を欲しいなって私は思っているんだけれど、

うんとも、すんとも
彼が動いてくれないことに、内心、腹が立っている。

だから、仕事中も

「いつまでこの仕事が出来るかどうか分からないのに」

っていう思いが先にたって、
とてもやらされ感を感じていて、

周りにイライラしちゃってた！

なんてことが
出てきたりするわけですね。

＊＊＊

こういう場合。

Ａさんが
本当にどうにかしたいことって、

今の職場で、どんな風に
うまくやっていくか？よりも

彼との関係性をどうするか？とか
自分の人生をどうしていきたいか？とか

そこに関する遠慮や、不安や、葛藤が
本題だったりするわけです

実は私たちは、

目の前に起きている「問題」に気をとられることで
本当の問題に向き合うのを避けちゃう

という、心の仕組みがあったりします。

これは誰しも、やってしまいがちで
無意識にやっていることが殆どなので、

それ自体が、悪いわけではないのですが・・

この罠に引っかかってしまうと
本当の意味での問題解決に、時間がかかっちゃうんですね。