いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス、服部希美です。
今日は、心優しき頑張り屋さんに向けて
少し書いてみたいと思います。
心理学を勉強し始めた頃
講師からこんなことを教えてもらい
ドキッとしたことがあります。
ドキッとしたことがあります。
「私たちはね、遠い存在には優しく出来るけれど
近くにいる人ほど、優しくしにくいんです。」
他人だったら優しく出来るのに
身内には厳しいことを言いたくなる。
雑に扱ってしまう。
酷い言葉をぶつけてしまう。
つい、見下してしまう。
そんなことってないですか？
たとえば、
どこかで災害があった。
悲しい出来事がテレビで報道されていたとき
私にも、何かお力になれないかなと考えたり、
ドキュメンタリーを見て
ひたむきに頑張る姿に涙してしまう、そんな優しい方が
パートナーだったり、親だったり
とても「近い存在」には、ちょっと辛辣。
同じような状況であったとしても
なんだかスパルタになってしまう。
こういうことって、けっこうあります。
もうちょっと自分で頑張ったら？
自分のことは、自分でやってよ。
もー、面倒くさいなぁ。
考え方が甘いのよ。
私には心当たりがありすぎて
胸がチクッとどころか、グッサリ刺さり
しばらく凹んだ覚えがあるのですが（笑）
まぁ、この罪悪感は
本当は優しくしたい証拠でもあるのですよね。
本当は…
近い人ほど優しくしたいのに、
出来ていない自覚があるから、私は凹んだわけです。
どうして私たちは
「身近な人ほど優しく出来ない」のでしょう？
「身近な人ほど優しく出来ない」のでしょう？
それは…
人は身近な人にほど
自分に課していることを求めてしまう
という、心理があるからなんですね。
自分に厳しい人ほど
遠くの他人の甘えは
「まぁまぁ、気持ちは分かる」と思ってあげられたりします。
甘えたい気持ち、
そのことによって辛い気持ちに
共感してあげられたりするんです。
でも、身近な人に対しては
「私だって頑張っているんだから、
あなたも頑張りなさいよ！」
と思ってしまう。
遠くのあの人は仕方がないけど、あなたはダメよ！
私だって我慢しているんだから！あなただけ、ズルいよ！
そんな心理が働いてしまいがち、なんですね。
とくに、自分がガマンしていることは
身近な存在であればあるほど
ガマンしなさいよ、と言いたくなるものなんです。
ということはー。
遠くの人にやれていることを
身近な人にやってあげたい、そんな優しいあなたが
まず、優しくしてあげなきゃいけないのは、誰でしょう？
いままでの、がんばりを認めて
ねぎらってあげなきゃいけない人は誰でしょうね？？
カンタンだけれど、難しい質問ですね。
まずは、今日の自分をねぎらうことから始めませんか？
がんばれた日も、がんばれなかった日も
自分を責めてしまう日もあると思いますし、それは仕方がないこと。
でもね、最後の最後には
「まぁ、今日もよくやったよ」って言ってあげましょうよ。
「あなたは素晴らしい！！」とか
「辛いことは、自分のために起きているのよ！」とか
無理して、大きなことは思わなくていいですよ！
へんてこになっちゃいますからね。
ただちょこっとだけ、丁寧に。
心のお部屋の片隅に、そっと置くように。
「まぁ、今日もよくやったよ」って言ってあげてください。
その一言が、あなたの優しさに許可を出します。
世界を優しいものに変えていくことができますよ！
でも、ひとりでは難しい…。
そんなときには、私たちと一緒にやっていきましょうね。
心優しきあなたの愛が
まっすぐに大切な人に届きますように。
参考になれば幸いです。