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服部希美
心理カウンセラー/講師
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うまくいかないのは才能がないせい?〜星の王子さまから学ぶ「自分のなつかせかた」〜

星の王子さまという作品を通して
「仕事で頑張りたいのに、
才能がないから無理と思ってしまった自分自身」と
「思われてしまった才能さん視点」のお話です。

いつもありがとうございます。
心理カウンセラー服部希美です。

たとえば、お仕事の場で
やってみたいことが出てきたとしましょう。

あのプロジェクトに関わりたい。
出世をしたい。

その動機は、ひとそれぞれなのかなと思います。

生活のため。
やりがいのため。
社会貢献。

べつにね、高尚な動機じゃなくてもいいと思うのです^^

やってみたいなぁと思った気持ちが、まず、大事。

でね、望んでから
チャンスが自分に巡ってくるまでは、
それなりの時間が必要だったりします。

種まきの時間といいますか。

で、その間に、まったく芽がでる様子がなく
同じぐらい、いや、後から来た人に追い抜かれちゃったりして

気持ちが腐っちゃう。
自信がなくなっちゃう。
もう無理かなって感じちゃう。

こういうことだって、あると思うのです。

でね、こういうときに
ふっと頭によぎることってありません?

「きっと私には、才能がないから無理なんだ」

でね、ちょっと面白い視点から考えてみようと思うのですが・・
うまくいかない理由にされちゃった”才能さん”の立場からしたら、どうでしょう・・。

「もっと、違う才能だったらよかったのに。あなたのせいよ!」
「もっともっと、あなたが、人より秀でていたらよかったのに!」

ちょっと、悲しくなっちゃうかもしれませんね。

「だったらもういいよ。好きにしたら?」

私たちの日常で、報われない思いが多かったり
人よりも損しているな、思った成果が出ないなと感じている時
自分の才能とケンカしていることって多かったりします。

でね、今日はちょっと変わり種な視点から
自分の才能や魅力と仲直りする方法をお伝えしようかなと思います。

みなさんは、星の王子さまというお話を読んだことがあるでしょうか?

「ものごとは、心で見なくちゃよく見えない。いちばん大切なものは目には見えないんだよ」
という言葉が作品中に出てくる、とっても有名なサン=テグジュペリさんの作品ですね。

気になる方は読んでいただけたらと思うのですが
その作品のなかで、王子さまときつねが「なつかせる」ということを話すシーンがあるのです。

遠い星からやってきた王子さまが、はじめて、きつねに出会ってすぐに「遊ぼう」と声をかけるのですが
きつねに断られるんです。「きみとは遊べないよ。まだ君に”なついていない”からね。」って。

漢字で書くと「懐く」
王子さまが懐くってどういうこと?って尋ねると、きつねは、懐くとは「絆を結ぶ」ということだと言います。

いまはお互いに、相手は、世界中にいるたくさんいるうちの1人で、他の人と同じ「ただの人」。
でも、苦労や、手間暇をかけたり、いっしょにたくさんの時間を共有したりするうちに、絆ができる。

そのうちに、互いに特別な「たったひとりの人・たったひとりのきつね」になって

その人と会えるだけで嬉しくなったり、
たとえ側にいなくても、その人のことを思い出すような景色を見るだけで、まるで側にいるように心が温まる。
なんでもない時間が、特別な時間になる。世界が、喜びに溢れる。

そんな世界は、それほど素晴らしいか。
君と、そんな存在になれたらどれだけ素晴らしいか。どうか、僕を、なつかせて。

星の王子さまという作品は、いろんな解釈ができると思うのです。
個人的にはね、そんなに深く考えすぎずに読むのもステキだなぁと思うのですけども
これ、人付き合いだけでなく「自分自身」との付き合いかたも、同じだと思うのですね。

あなたは、あなた自身を「なつかせる努力」していますか?
手間暇、かけてあげられているでしょうか。
いい時間を、注いであげられているでしょうか?

自分のことに悩むことは、悪いことじゃない。
思い通りにならず、振り回されることだって、あるでしょう。
それはそれでね、絆を結ぶために大切なプロセスじゃないかなって思うのです。

でもね、責めて、切り離して、見捨てて・・
ほったらかしにするのとは、また違うのかもしれませんね。

あなたは、自分の才能さんを懐かせていますか?
手間暇、かけてあげられていますか?
いろんなことを経験する時間を、自分の才能さんのあげられていますか?

よかったら、自分の心に投げかけてみてくださいね。

参考になれば幸いです。

「この夜空の中の星の1つに、僕の星がある。だから、夜空の星はみんな、君の友達だよ。」
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