「なんだか人が怖くて、自分から声を掛けられないんです。」
「人前だと緊張しちゃって、うまく話せないんです。」
「人付き合いが、いつも、うまくいかないんです。」
カウンセリングでは、こんなご相談をお聞きすることがあります。
うまくいかないことも多かったし、正直、人も怖い。
いっぱいいっぱい、傷ついても来た。うんざりもした。
また傷ついちゃったらと思うと、
正直、1人の方が楽かもしれない、と思うこともある・・だけど、やっぱり
「本当は、もっと仲良くなりたい!」
そんな「愛したい」みなさまに向けて、今日は書いてみたいと思います。
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。
今日はですね。
人とのつながりを大切に思う
あなたのために、書いてみたいと思います。
少し長い記事になるかと思いますが、ゆっくり読んでいってやってくださいね^^
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「人が怖い」と感じること自体は、
自分を守るために必要な感情であり、誰でも持っているものです。
だって、その怖れがなければ
誰にでもついて行っちゃう、どんな人の言葉も信じちゃうという
純粋、とはまた違う、心理学で「初(うぶ)」という状態になってしまいますよね^^;
よく子供の頃に言われませんでしたか〜?
よく知らない人からお菓子をもらっても、食べちゃダメよ。
知らない人についていっちゃダメよ。
誰にでも、自分の住所や家族のことを話したらダメよ。
知らない人の車に乗っちゃダメよ、危ないからね。
まだ世間のことがよくわからない子供を守るために
お母さんが口すっぱく伝える言葉だと思うのです。
特に日本は島国ですし、他の国から鎖国していた時代だってあったわけです。
(まだそんなに昔の話じゃないですよ!)
地続きで違う国と繋がっている。
母国語が世界的に広く使われている、そういう人たちから比べると
知らないものは危険だから身を守ろう。
そういう「怖れ」を感じやすい人種でもあるのかな?と私は思うのですね。
いいとか悪いとか、そういうことではなくてね。
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とはいえ、過剰に人に怖れが出てしまい、
仲良くなりたい人に近づきにくくなってしまうのは、ちょっと、もったいないですよね。
それなりに一緒にいる人相手でも、どこか人を信用できないわ。
そういう方もいらっしゃいます。
そんな「人が怖い・・でも、近づけない」タイプにもいろいろあるのですが、
お友だち、職場、家族、パートナー関わらず、
「対人」に関して「どう思われるか、不安」な気持ちをいつも持っていることで
「人が怖い」と感じて、心の距離を取ってしまう方って多いみたいです。
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「人からどう思われるかが不安」って、
それこそ誰でも多少なりとも感じるものだと思うのですが、
過剰になりすぎると、人と距離を取りたくなってしまうんですね。
たとえば、人と話しているとき
「これで良かったのかな?」
「なんて言ったらいいんだろう?」
という葛藤が出て来てしまい、
上手く話せなかったり、緊張しすぎちゃったりして
人と接するのが怖くなってしまうケースもありますが・・
お友だちとおしゃべりして、楽しい一日だったのに、
夜寝る前、お布団に入ったとたん
「あんなこと言って、良かったのかな・・」
「イヤな思い、させてなかったかなぁ・・」
「調子に乗っているって思われちゃったら、どうしよう・・」
「あんなこと、言わなきゃ良かったかも・・」
こんなひとり反省会が行われ、いても立ってもいられなくなってしまう。
こういうことって、ありませんか?
たとえ、後日お友だちに
その自分の胸の内を相談出来たとしても、
「気にし過ぎじゃないの~?」とか。
「そこまで深く考えなくてもいいんじゃない?」
「もう終わったことじゃん!」
という反応が返ってきて、そっか、有難いなぁと思う反面、
このしんどさは分かってもらえないんだなぁって孤独を感じちゃったり、
一時的にはホッとするけれど、不安や、心配はなくならない。
まぁ、これは過去の私の経験なんですけども!
(正直なところ、いまでも多少残ってますねー^^;)
この「あとから反省会が始まってしまう」心のパターンを持っているとですね、
その場で人の顔色をうかがう辛さだけではなく
夜になって「あれって、大丈夫だったかな」って後悔することのほうが辛いんですよーーー。
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この心のパターンをお持ちの方は、
「だったら、いらないことは、話さないほうがいいよね」という心理が働き、
自分から話すことが減り、「物静かな人」になっちゃう方も多いです。
結果、「聞き上手だね~」って評価してもらうこともあるかもしれませんが、
内心は「本当の自分を分かってもらえない」寂しさを感じちゃったりも。
とはいっても、「自分の言動を振り返って後悔しちゃう」人は、
いつも周りに嫌な思いをさせないように気を配っているので、
実際には、自分が想像しているような酷いことをやらかしている事は少ないんですけどね!
みなさんはいかがですか??
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さてさて。
この心のパターンを持ってしまった原因は、ケースバイケースなのですが
「ぜんぜん気づかなかったけれど・・」
「そんなつもりじゃなかったんだけど・・」
「どうやら、すごく大変なことをしちゃったみたい!!ガクリ」
「なんて悪い子なんだろう。ごめんなさい!!!」
と感じちゃうような経験をし、そのときに
「私はダメな子・私は悪人だ」と思い込んでしまった可能性があります。
この経験自体は、傷ついた出来事として自覚がある場合もあれば、
日頃は覚えていないような小さな出来事だったり「しつけ」の範囲だったり、
そもそも相手の問題だったりもするんですが、とにかくどんな理由であれ
「うわああああ、やっちまったーーー」
「もう、あんなことをしないようにしなきゃ!」
って、人の反応を逐一チェックしながら、自分を見張っているわけです。
そう、「人が怖い」人というのは、
「人を通して」自分を監視しているんですね。
その目が鋭く厳しいだけ、人の目が気になり
人が怖くなってしまう、というカラクリなんです。
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ですから、カウンセリングでは、自己否定や自己嫌悪が強すぎることで
「人が怖い」でももっと「仲良くなりたい」というパターンをサポートさせていただくならば。
あの手この手を駆使して(笑)
自分を監視する目を、どれだけ和らげていくか?がポイントになります。
とくに「自己嫌悪」「自責」を手放していけたらいいですよね。
あ、すっかりなくさなきゃ!なんて思う必要ありませんよ!
そんなの、逆に人間じゃなくなっちゃいますから!^^;
また、人からどう思われたのか?に関してだったり、
相手の反応全てが自分のせいだと感じることは、ちょっと「抱え込みすぎ」かも。
「人の価値感はそれぞれだから、合わない人もいるよね。」
「でも、分かってもらえた人もいるよね。」
という、自分を愛する目も育てていけるとなおいいかも。
もしご興味のある方がいらしたら
カウンセリングもご活用いただけたらと思いますよ。
こういう部分は、カウンセリングの得意分野ですからね^^
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さてさて最後に、カウンセリングの現場でもご提供しています
心理セラピーをご紹介したいと思います。
セルフワークではなかなか深い部分まで扱えないかもしれませんが、
よかったらお試しいただけたらなーと思います♪
人の価値感なんて、それぞれ違います。
考え方も、感じ方も、行動ひとつひとつとっても同じ人なんていません。
ある人にとっては「それって、ないわー」って思うことも、
違う人から見たら「いいんじゃない?」って思うことなんて、ザラにあります。
それは、否定というより「個性」なんですね。
そんな、世界中に溢れる個性豊かな人たちと共に、個性あふれる自分と生きていくために
まずはあなた自身が「個性的な自分」を受け入れてあげましょう〜。
鏡に自分を映して、自分の顔を眺めてみてください。
どんな自分が映っていますか?
どんな眼差しをしていますか??
鏡の中の自分にむかって
「今まで嫌って、ごめんね。ありがとう。」って声をかけてあげましょう。
鏡の中のあなたは、どんな表情に変わりましたか???
これは、自分への許しと自己価値アップの効果がありますからね。
よかったらお試しくださいませー。
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最後になりましたが・・
実は私たちは、
人が怖い、というだけでは、悩みません。
「人が怖い」⇔「本当は、人が好き」
「近づくのは怖い」⇔「本当は、もっと近づきたい」
「ひとりでも、いい」⇔「やっぱりひとりは、寂しい」
という、一見相反する気持ちが、
自分の心の中で、綱引きのような状態になっているので悩むんです。
あなたの思いがあるのですよね。
ですから、「人が怖い」を越えて「もっと仲良くなる」ために、
あなたの愛情を、大切な人に伝わりやすくするためにも、
できれば、自分がダメだから、人が怖いことがダメだからがんばる、ではなくてね
「私は、人ともっと仲良くなりたい!」という「本当の気持ち」を
まずは、大切にするところからスタートしてみてくださいね^^
ちょっとした違いのように感じますが、この違いって大きいですから。
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とはいっても、心の癖を変えるのは自分ひとりでは難しいものです。
ひとりでできるなら、頑張り屋のあなたなら、既にやっていると思うのですー^^;
特にお悩みが「対人」の場合は、ひとりで取り組むには限界がありますから。
お気軽にカウンセリングもご利用くださいね。
一緒に練習していきましょう!
応援していますね。
参考になれば、幸いです。