インナーチャイルドを癒すと、なぜ恋愛や対人関係が好転するの？？

心理学系のブログなどを読んでいると

「インナーチャイルド」という言葉が出てくることがあります。

なんぞや？

という方も多いと思うのですよね。

ちょっぴり「インナーチャイルド」をご説明してみたいと思います

諸説ありますが

インナーチャイルドとは
「大人になるまでの間に作りあげた」
あなたの精神構造（とくに抑圧しちゃった感情）
のことを指すことが多いです。

カウンセリングなんかだと、

私たちの心には、
内なる子供が住んでいるんだよー
なんて表現をする場合もありますね。

インナーチャイルドというと
なんだかスピリチュアルなイメージがある方も
多いかもしれませんが、
怪しいお話でもなんでもなくてですね

私たち人間は、とっても未成熟な状態で
この世に生まれてきますよね。

ミルクを飲ませてもらったり、
身の回りのお世話をすべて大人にやってもらわないと
生命を維持できません。

心も体も頭も、とっても未熟な状態から

いろ～～～～んな体験を経て、学び、
自分なりの価値観を築いていき
大人になっていくんですよね。

で、です。

子どもの頃の私たちは
大人に依存しないと生きていけませんでしたし、
子どもの視点しかありませんからね～

悲しい誤解をしちゃったり、
いっぱい傷ついちゃったり、
ネガティブな感情をどう扱ったらいいのかもわからない
なんてことが起きることが多いわけです。

そんな「どうしたらいいか分からない」状態の中で、
がんばって大人になっていくわけです。

たとえば、お父さんが単身赴任で
３か月に一度くらいしかお家に帰ってこなかった。
そんなお家で育った女の子がいたとしましょう。

お父さんが単身赴任先に帰っていってしまうのが
とってもとっても寂しかったけれど…

子どもの力じゃ、家族を養ってはいけませんよね。

「お父さん、行かないで」

とてもそんなこと、
お父さんに迷惑をかけちゃうから言えない。

そんなとき。
とても優しい女の子は「寂しさ」を飲み込んで
こんな態度を取ったりすることがあります。

「私、お父さんのことあまり好きじゃない」
「お母さんのことを悲しませるなんて、お父さんは悪い奴だ」

泣きたい気持ちをガマンして
いっしょうけんめい、お父さんのことを嫌いになるわけです。

本当は大好きなんだけれど
楽しい思い出もたくさんあるんだけれど、

大好きだって気づいちゃったら、
寂しさが溢れてきてしまうから
お父さんへの気持ちを丸ごと封印しちゃうんですね。

（この心理を心理学では「抑圧」といいまして
心を守る手段のひとつとして考えられています）

そして、こんな価値観を作り上げてしまったりします。

「大好きな人はいつか離れて行ってしまう」
「私はみんなに、迷惑をかける存在だ」

で、ですね。

「昔は寂しかったなー」で終われば別にいいのですが、

この、切り離し抑圧してしまった感情が
そのままになっていると、

大人の恋愛や対人関係などなどで
問題が起きちゃうことがあるのです。

たとえば、大好きな彼が出来たとき。

まるであのとき
お父さんに対して感じていた感情と
同じような感情を感じる相手に
恋愛感情を持ってしまい

あの時のお父さんとの関係を
再現してしまったり。

（ハードワーカーで、仕事が恋人。みたいな人とか
既婚者で家庭持ちの男性、とか。
自分の趣味ばっかり追いかけてるタイプとか
「寂しい思い」をするタイプに入れ込んでしまう。）

理想のお父さんのような男性を追いかけては
「妹みたいにしか思えない」なんて振られちゃう…
なんてことが起きちゃったりするのです。

彼氏なんていらないわよ。
お友達なんていらないの、私は私よ！といった
一匹オオカミスタイルを取る方も多いかもしれませんね。

でもそれは、本当にそうしたいわけじゃなくて…

「人を大好きになろうとすると、
あの時の寂しさが出てきちゃうから」

寂しさから心を守るための
防衛のパターンが出てきている状態、だったりするのです。

もちろん、頭では分かっているんですよね。

彼はお父さんじゃない。
でも、心が言うことを聞かないわけです。

そして…防衛は、続けていても
本当に欲しいものは手に入らないのです。

ですから、カウンセリングでは
幼少期のお話をお伺いして、

心に押し込めてしまった感情を癒して
今の恋愛にお邪魔にならないようにしてあげたり。

子どもの頃の間違った学びや
学び損ねてしまったものを

大人の私とカウンセラーとで
いっしょに解きほぐし、
もう一度、心を育てなおしていくことで

大人の自分の恋愛や現実を変えていく
なんてアプローチをするのですね。

「どうして過ぎてしまったことを話すの？」
「子供のころの話をして、どうなるの」
「過去は過去じゃん。意味あるの？」

そんな風に感じちゃう方も多いと思うのですが
実はそういう理由があるのですねー。

＋＋＋

ネガティブな感情は
ちゃんと感じてあげることが出来れば癒えていきます。

安全な場所で、
いたわりの気持ちで抱きしめてもらいながら
ゆっくりと向き合っていくことが出来れば

今度はその経験があなたの才能となり、
より幸せな生き方を応援してくれるようになります。