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服部希美
心理カウンセラー/講師
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ケンカになるのが怖くて、自分の意見をひっこめてしまいます(2)

彼とケンカになるのが嫌で、
いつも自分の想いを飲み込んでしまいます。

お友だちといっしょにいるとき、場を乱すように感じて
「私、ここに行きたい!」って伝えることが出来ません。

周りの人からも
「あの人に、そんなこと言われて腹が立たないの!?」って
言われちゃうような扱いを受けることが多いけど・・・

腹が立つ、というよりは
「そんなことを言われてしまう私が一番、悪い」と思って自分を責めてしまう。

定期的に、対人関係をリフレッシュしたくなってしまう。

こんな方は、もしかすると、知らず知らずに
「怒り」の感情を抑圧しているかもしれませんね。


いつもありがとうございます。
心理カウンセラー服部希美です。

今日は、前回の続きから。
>(1)から読まれる方は、こちらからどうぞ☆

あわせて読みたい

どうして、自分の意見をひっこめてしまうのか?
その理由は人それぞれだと思うのですが、

今回は、「ケンカ」になることを怖れて、というタイトルですので

「怒り」の感情に注目して、書いてみたいと思います。

なんだか・・・「怒り」って、
「ケンカの元」みたいなイメージってありませんか?

人を否定したり、傷つけたり・・・・。

とくに、育ってきた過程で、
ヒステリックな人が側にいて、しんどかった・・とか、
両親がケンカばかりしていて、見ているのが辛かった・・とか。
いじめられた経験がある、などなどで、

「怒り」=「ケンカ」=「人を傷つける」「私もつらい」

こういう図式が、自分の中で出来上がっていると、

相手の「怒り」に敏感になり、顔色をうかがいすぎて、
自分の意見を言えなくなってしまったり、

たとえ自分が「怒り」を感じたとしても、
「人に怒りをぶつけちゃうぐらいなら、自分がガマンしよう」
って感じて、抑圧してしまいがちなんですよね。

それが繰り返され、どんどんと溜まっていくと・・・いずれ、限界がきますよね。

そんないっぱいいっぱいのとき、私たちは「怒り」を使って、感情を抑圧します。

「イライラして、相手に怒りをぶつけてしまった」というのは、ここの状態ですね。

でも、自分の「怒り」を嫌っていればいるほど
次に、自分の怒りをなんとかして「抑圧」しようと試みます。

すると、今度は

「こんな風に怒りを感じちゃう、私がダメなんだ><」
「私って、本当に心が狭いわ><」
「私が全部、悪いのよ><」

自己嫌悪を使って、さらに強引に、自分の気持ちを押さえ込んでいくんです。

つまり、最初は「人に感じた怒りや不満」が、
「自己嫌悪(つまり、自己攻撃)」に変わっていってしまうんですね。

もちろん、そんな風に自分の気持ちを抑圧している状態って、
とってもとっても辛くて苦しいんですよね。

自分の本当の気持ちを分かってもらえない、分かってもらいたい、という感情も出て来ます。

でも、「怒り」=「人を傷つける」「人から嫌われる」=「だから、怒っちゃダメ!」

という思い込みが強ければ、強いほど、

「こんなもの、自分の外に出すことは出来ない!!」と感じ、
自己嫌悪を使い、更に抑圧していきます。

そして、その状態を続けていくうちに、燃え尽きてしまい、

「ごめんなさい、もう、ムリ!!!!!!!」
って、相手を切り離したくしまうんですね

たとえば、ひきこもって人と距離を取ってしまったり。
関係性を、いきなり切ってしまったり、
あえて自然消滅させてしまったり、

相手から嫌われることをあえてやり、
向うから離れていくように仕向けてみたり。

(このパターンは、知らず知らずやっちゃってる場合が多かったりしますけどね)

「怒り」は絶対出しちゃダメ、と感じているので、
自分が、相手に怒りをぶつけて関係性を壊す、というよりも

自分の思いは告げずに、
そっと、自ら去っていくパターンが多かったりします。

相手が大切であればあるほど、
このパターンが出て来やすいので、

自分でも、とても自己中心的だなぁ・・最低だなぁって
感じちゃう行動ではあるのですが、

「自分の怒りをぶつけて、人を傷つけるぐらいなら
「自分が離れることで、相手を守ろう」

という、その人なりの愛し方、でもあったりするんですよね。

ですから、いくら自分が辛くても、
孤独でさびしくなろうとも・・・・・・この愛し方を、手放せない。

そんな方が、多かったりします。

でも、この愛し方って、自分自身もつらいですが、
あなたを愛したい相手からすると、

何も説明がなく、いきなり距離を取られちゃうので
かなり辛かったりするんですよね。

理由がよく分からないので、対処しようもないですし。

つまり、相手に「自分を愛させてあげる」
チャンスを奪ってしまうことにもなっちゃうんです。

たしかに、自分の意見を伝えたとき。
相手に受けいれてもらえないこともあるでしょう。
時には、ケンカになっちゃうこともあるかもしれません。

対人関係は、相手のある事ですからね、
自分がベストを尽くしても、うまくいかないことって多いです。

でも、
「自分ひとりで我慢して、だまって離れていってしまうなら
ちゃんと、伝えてくれたら良かったのに・・」
って、思ってくれる人もいるんですよね。

「そんな人なんていないだろう」って思っちゃう方は
あなたが、相手の立場だったら、と考えてみるといいと思います

自分の想いを抑圧してまで、
相手を傷つけたくない、と思うあなたなら・・
自分と同じように感じて、辛い思いをしている人をみたとき、
何て、声をかけてあげたいですか?

あなたのことを大切に思ってくれる人たちのためにも、

自分の感情を大切にして、
「怒り」を怖れずに、コミュニケーションを取ってみることを、

私もこのパターンを持っていたからこそ・・

オススメしたいな~って思います。

***

相手の「怒り」を怖れて、自分の気持ちを抑圧したり、
自分が感じた「怒り」を抑圧しないほうがいい、のはわかった。

でも、相手の怒りや、自分の怒りをどう扱ったらいいのか、分からない。

どうやって、コミュニケーションを取ったらいい?

そうはいっても「怒り」に対する恐怖感が、はんぱない。

そんな方も、多いと思うんですよね。
次回は、そんなお話を書いてみたいと思います。

心理カウンセラー服部希美
ケンカになるのが怖くて、自分の意見をひっこめてしまいます(3)~怒りのメカニズムを理解してコミュニケ... 相手の「怒り」を怖れて、自分の気持ちを抑圧したり、自分が感じた「怒り」を抑圧しないほうがいい、のはわかったけれど 相手の怒りや、自分の怒りをどう扱ったらいいのか...

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