彼とケンカになるのが嫌で、
いつも自分の想いを飲み込んでしまいます。
お友だちといっしょにいるとき、場を乱すように感じて
「私、ここに行きたい!」って伝えることが出来ません。
周りの人からも
「あの人に、そんなこと言われて腹が立たないの!?」って
言われちゃうような扱いを受けることが多いけど・・・
腹が立つ、というよりは
「そんなことを言われてしまう私が一番、悪い」と思って自分を責めてしまう。
定期的に、対人関係をリフレッシュしたくなってしまう。
こんな方は、もしかすると、知らず知らずに
「怒り」の感情を抑圧しているかもしれませんね。
いつもありがとうございます。
心理カウンセラー服部希美です。
今日は、前回の続きから。
>(1)から読まれる方は、こちらからどうぞ☆
どうして、自分の意見をひっこめてしまうのか?
その理由は人それぞれだと思うのですが、
今回は、「ケンカ」になることを怖れて、というタイトルですので
「怒り」の感情に注目して、書いてみたいと思います。
なんだか・・・「怒り」って、
「ケンカの元」みたいなイメージってありませんか?
人を否定したり、傷つけたり・・・・。
とくに、育ってきた過程で、
ヒステリックな人が側にいて、しんどかった・・とか、
両親がケンカばかりしていて、見ているのが辛かった・・とか。
いじめられた経験がある、などなどで、
「怒り」=「ケンカ」=「人を傷つける」「私もつらい」
こういう図式が、自分の中で出来上がっていると、
相手の「怒り」に敏感になり、顔色をうかがいすぎて、
自分の意見を言えなくなってしまったり、
たとえ自分が「怒り」を感じたとしても、
「人に怒りをぶつけちゃうぐらいなら、自分がガマンしよう」
って感じて、抑圧してしまいがちなんですよね。
*
それが繰り返され、どんどんと溜まっていくと・・・いずれ、限界がきますよね。
そんないっぱいいっぱいのとき、私たちは「怒り」を使って、感情を抑圧します。
「イライラして、相手に怒りをぶつけてしまった」というのは、ここの状態ですね。
でも、自分の「怒り」を嫌っていればいるほど
次に、自分の怒りをなんとかして「抑圧」しようと試みます。
すると、今度は
「こんな風に怒りを感じちゃう、私がダメなんだ><」
「私って、本当に心が狭いわ><」
「私が全部、悪いのよ><」
自己嫌悪を使って、さらに強引に、自分の気持ちを押さえ込んでいくんです。
つまり、最初は「人に感じた怒りや不満」が、
「自己嫌悪(つまり、自己攻撃)」に変わっていってしまうんですね。
もちろん、そんな風に自分の気持ちを抑圧している状態って、
とってもとっても辛くて苦しいんですよね。
自分の本当の気持ちを分かってもらえない、分かってもらいたい、という感情も出て来ます。
でも、「怒り」=「人を傷つける」「人から嫌われる」=「だから、怒っちゃダメ!」
という思い込みが強ければ、強いほど、
「こんなもの、自分の外に出すことは出来ない!!」と感じ、
自己嫌悪を使い、更に抑圧していきます。
そして、その状態を続けていくうちに、燃え尽きてしまい、
「ごめんなさい、もう、ムリ!!!!!!!」
って、相手を切り離したくしまうんですね
たとえば、ひきこもって人と距離を取ってしまったり。
関係性を、いきなり切ってしまったり、
あえて自然消滅させてしまったり、
相手から嫌われることをあえてやり、
向うから離れていくように仕向けてみたり。
(このパターンは、知らず知らずやっちゃってる場合が多かったりしますけどね)
「怒り」は絶対出しちゃダメ、と感じているので、
自分が、相手に怒りをぶつけて関係性を壊す、というよりも
自分の思いは告げずに、
そっと、自ら去っていくパターンが多かったりします。
相手が大切であればあるほど、
このパターンが出て来やすいので、
自分でも、とても自己中心的だなぁ・・最低だなぁって
感じちゃう行動ではあるのですが、
「自分の怒りをぶつけて、人を傷つけるぐらいなら
「自分が離れることで、相手を守ろう」
という、その人なりの愛し方、でもあったりするんですよね。
ですから、いくら自分が辛くても、
孤独でさびしくなろうとも・・・・・・この愛し方を、手放せない。
そんな方が、多かったりします。
*
でも、この愛し方って、自分自身もつらいですが、
あなたを愛したい相手からすると、
何も説明がなく、いきなり距離を取られちゃうので
かなり辛かったりするんですよね。
理由がよく分からないので、対処しようもないですし。
つまり、相手に「自分を愛させてあげる」
チャンスを奪ってしまうことにもなっちゃうんです。
たしかに、自分の意見を伝えたとき。
相手に受けいれてもらえないこともあるでしょう。
時には、ケンカになっちゃうこともあるかもしれません。
対人関係は、相手のある事ですからね、
自分がベストを尽くしても、うまくいかないことって多いです。
でも、
「自分ひとりで我慢して、だまって離れていってしまうなら
ちゃんと、伝えてくれたら良かったのに・・」
って、思ってくれる人もいるんですよね。
「そんな人なんていないだろう」って思っちゃう方は
あなたが、相手の立場だったら、と考えてみるといいと思います
自分の想いを抑圧してまで、
相手を傷つけたくない、と思うあなたなら・・
自分と同じように感じて、辛い思いをしている人をみたとき、
何て、声をかけてあげたいですか?
あなたのことを大切に思ってくれる人たちのためにも、
自分の感情を大切にして、
「怒り」を怖れずに、コミュニケーションを取ってみることを、
私もこのパターンを持っていたからこそ・・
オススメしたいな~って思います。
***
相手の「怒り」を怖れて、自分の気持ちを抑圧したり、
自分が感じた「怒り」を抑圧しないほうがいい、のはわかった。
でも、相手の怒りや、自分の怒りをどう扱ったらいいのか、分からない。
どうやって、コミュニケーションを取ったらいい?
そうはいっても「怒り」に対する恐怖感が、はんぱない。
そんな方も、多いと思うんですよね。
次回は、そんなお話を書いてみたいと思います。
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