怒りってそんなに悪いもの?人に対してイライラする自分を責めていませんか?
人の言動に対して、イラっとしてしまう。
なんだか、この人、嫌だなぁと感じてしまう。
こういった「怒り」を感じた途端、
めちゃくちゃに自分を責めてしまう人って、結構いらっしゃるんですよね。
「こんなことを感じている私って、最低!!」って。
カウンセリングでお話をお伺いしているとですね
「人に対してイラッとしてしまう」自分を
いっぱいいっぱい責めていらっしゃる方のお話をお伺いすることが多いのですが
そういう方って、優しい方が多いんですよね。
「誰も嫌いたくない」とか
「私の感じている感情で、人を傷つけたくない」という思いが強い分
「怒り」の感情を、つい抑圧してしまいがちなのかもしれません。
確かに「怒り」というのは
そのままぶつけてしまったり、相手のせいにしてしまうと
周りも自分も苦しめる材料になってしまうのですが、
自分で怒りをちゃんと認め、その中身を見つめてあげると
ずっとずっと眠っていた、自分の本心を見つけることが出来て
人とより良い関係を築くためのヒントをもらえたりするんですよ。
あなたの怒りは、なにを教えてくれていますか?
例えば、職場の上司の言動にすごくイライラしてしまった。
普段だったらこのぐらい受け流せるのに、すごく腹が立った。
こんな時って、ついつい
「あの人が悪い・私が正しい」という
正しさで争ってしまったり(逆も同じです)
こんなこと感じている私がダメなんだわと、
なかったことにしようとしちゃいがちですが
素直に「ああ、私、すごく腹が立ってるんだな」って
自分の怒りを受け入れてあげられたとしたら・・
「今日の私は、ちょっと余裕がないのかもしれないな~」って、自分に優しくしてあげられるかもしれませんよね。
「もしかしたら、毎日、小さな我慢をかさねていたのかな?」って、自分の日頃の我慢に気づいてあげられるかもしれません。
自分を大切に扱ってもらえていない、と感じて
悲しみを感じてしまった、という場合もあるかもしれません。
そんなときには、もっと自分を大切に扱ってほしい、そんなメッセージかもしれませんよね。
そこには、相手を責める気持ちというよりも・・
「自分をもっと大切にしてあげたい」という、自分に対する愛があったりするのですよ。
ネガティブな感情にも大切な意味がある
まぁ、ここまでの掘り下げは、
カウンセリングじゃないと難しいとは思いますが、
実は「怒り」って、悪者にさえしなければ
いろいろなことを教えてくれるんですよ^^
案外・・・いいやつなのです(笑)
「怒り」をはじめネガティブな感情って、どうしても嫌いがちなのですが
私たちの出てくる感情には全て「大切な意味」があります。
ですからね、もしあなたが今、
怒りに飲み込まれそうになっているとしたら・・
そんな自分を罰さずにね
「私のこの怒りは、私に何を教えてくれているんだろう」
って、ちょっと立ち止まっていただけたらなって思います。
とはいえ、あまりに怒りが大きすぎるときには
まずは安全な場所で吐き出して、心にゆとりをつくってあげてください。
参考になれば幸いです。