彼の事が大好きだったからこそ、
辛いことも、泣きたいこともあったけれど、
ぐっと我慢して、ひとりでなんとか対処してきた。
寂しいな、会いたいな、そう思う時でも、
忙しそうな彼の迷惑になると思って
『大丈夫だよ、気にしないでね』って、むりやり笑顔を作って、遠慮してきた。
それなのに・・・
彼は「君なら、一人で生きていけるよ」と言い残し、去って行ってしまった・・。
いつもお読みいただきありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。
恋愛ドラマなどでも
こんなセリフってありますよね。
「君は一人でも生きていけるよ」
まーー、実は、私も同じような体験をしたことがあるのですよね。
私の場合、別れ話ということではなくて
雑談からぽろっと言われただけなのですが、
当時の彼に「君は強いから、ひとりでも生きていけるよね」と言われた時には、
「は?なんで、この辛さをわかってくれないの?
いつだって助けて欲しいし、愛して欲しいと思っているのに・・」という悲しみと、
「あなたが助けてくれないから、私は甘えられないんじゃん!
そんなことを言ってるんだったら、あなたがもっと強くなってくれたらいいじゃんっ」
なんて腹立たしい気持ちが入り混じり・・・
すっごく微妙な気持ちになりました^^;
どうして彼は、当時の私の事を、
「君なら、ひとりで生きていける」と感じてしまったのでしょう?
そして、どうして私にそんなことを伝えたのでしょう?
今回は「君は、ひとりでも大丈夫だから」と言われてしまうのは何故か、
心理的に紐解いていきたいと思います。
「君は、ひとりでも大丈夫だから」と、パートナーから言われてしまうような時。
女性側が、心理的に『自立』している状態だと考えることが出来ます。
社会にでる上で「自立していく」ことは、とても大切なことなのですが、
私たちは、自立の度合いが強くなればなるだけ、
人に頼りたいような自分を嫌ったり、
人に迷惑をかけたくない!と思い、自分ですべて解決しようとしたり、
人に弱音を吐く自分を嫌い、誰かに弱音を吐くことが出来なくなってしまいます。
するとですね、
『人に頼れない』=『俺って、頼りないのかな?』
『ひとりでやってしまう』=『俺って、そんなに力不足?』
『弱音を吐けない』=『俺って、信頼されてないのかな?』
もちろん、本人は悪気があるわけではなく、
それどころか、相手を思っての行動だったりするのですが、
『俺って、彼女にとって役不足なのかな』って、相手に感じさせてしまうことがあるんですね。
さらに、我慢して、弱音を吐かず、
助けを求めずひとりで頑張っていると、
周りが手助けをする隙を与えないんですね・・。
そして
「助けてあげたい」「愛してあげたい」と思っても、どうしていいか分からない・・・。
そんな風に感じさせ続けていると、どうなるか。
だんだんとね
『俺って、いなくてもいいんじゃないかな・・』って
相手は、存在意義を感じられなくなっていってしまうんです。
それが積み重なっていくと
『君は、ひとりでも大丈夫だから』というセリフに繋がってしまうというわけなんですね。
*
ということは、
彼との関係をより良くしていくためには
「愛してあげたい」「助けてあげたい」という思いを
ち~ゃんと受け取って、愛させてあげることが大切になってくると思うのですが・・・。
まーーー、それが、なかなか難しいんですよねーー。
例えばですね、
いままでずっと泣き言を言わずに頑張ってきた人に私が、
「彼に自分を愛させてあげましょうよ。
すこし、彼に甘えてみてはいかがでしょう?」
とアドバイスをされたとして
次の日から、彼に自分の悩みを相談したり、
甘えたりすることが出来るようになるかというと・・
それはなかなか難しいと思うんですよ!
恐らく、
「彼に甘えたら、重たい女に思われて嫌われるかも」とか
「こんなことで悩んでいるなんて、弱い奴だな、と軽蔑されちゃうかも」とか
いっぱい『出来ない理由』が浮かんでくると思うんですよね。
なぜかというと、
『ずっと泣き言を言わないで頑張るしかない』という
今の心理パターンを作ってしまった原因が、自分の心の中にあるからなんです。
ということで。
長くなってきたので、2に続きます!
こんな記事も書いています