MENU
服部希美
心理カウンセラー/講師
カウンセリングサービス予約センター
受付時間 12:00~20:30
◎服部希美のカウンセリングを受けるには >>

「クリスマスが近づくにつれ、憂鬱になる」~寂しさの心理学~

もうすぐ、クリスマスですね。
みなさんのご予定は、決まりましたか?

パートナーやご家族と過ごされる方、
お友達と一緒にパーティされる方、

クリスマス?普通にお仕事ですけど!という方、色々いらっしゃると思います。

12月から1月にかけて
クリスマスや、年末、お正月、など
家族や恋人、お友達とワイワイ過ごすイメージがある
イベントごとがたくさんありますよね!

みんなでワイワイ過ごす人ばかりじゃないのも分かっているけど・・
こういうイベントごとが近づくと、なんだか憂鬱になる私がいる。

・・・いつもは、何にも感じないのに。  

こんな時。

「本当は、寂しいの。」    

随分と昔に心の奥の奥にしまいこんでしまった「本当の自分」からの
SOS信号を感じているのかもしれません。  

  いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。   今日は寂しさの心理学です。    

目次

寂しさをなかったことにして過ごしていたあの頃

私たちは「寂しさ」や「孤独」を感じてしまった時。

感じれば感じた分だけ、辛くなるので
「寂しさや孤独を感じている自分」を、なかったことにしようとするようです。

「世の中には、もっと大変な人がいるんだから我慢しなきゃ」
「私はひとりで平気だもの」
「さみしいだなんて、甘えよね。」

「さみしいだなんて、思っちゃダメよね。」

そんな風に心の奥の奥にしまい込んでしまうと、
感情はいつまでたっても解放されず、自分の中に溜まっていきます。

しまい込んだおかげで、普段は「寂しさ」は感じないのですが、

「寂しさ」の感情はなくなったわけではないので、
自分を抑え込む力が弱ったり、感情を刺激されたりすると
ふっと「寂しさ」が、あふれ出てしまうんです。

実は私も、昔そうだったんですね。

スーパーで家族連れをみる度に、なんだか胸が痛くなって目を背けたくなったり。
長期休暇で旅行に行こうとしているカップルを見ると、 なんだか憂鬱な気持ちになったりしていました。  

そして自分の部屋に戻った途端、
なぜか涙があふれて止まらないんですよね。  

なぜ涙が込み上げてくるのか、
当時の私にはよく分かりませんでしたが、
今から考えると「めちゃくちゃさみしかった」んだと思います^^;    

でも「寂しさ」って、そんなに悪いものでしょうか?

寂しさのルーツはつながり

私たちが一番初めに「寂しさ」を感じるのは、
へその緒が切られた時といわれています。

お腹の中では、母親とへその緒で繋がっていますよね。
でも、生まれた時に、へその緒が切られ、お母さんと離れてしまいます・・。
その瞬間に感じるのが、寂しさという感情なんです。

ですから、「寂しさ」って、実は私たち全員が持っているんです!

みんなが「寂しさ」を持っているからこそ、
私たちは、誰かと繋がりたいと願い、互いを求め合えます。

誰かと繋がれたときにはお互いに幸せを感じられるし、
感謝の気持ちも沸いてくるし、
繋がれた相手を大切にしてあげたいと感じるんじゃないかな?って思うんです。

ですから、「寂しさ」という感情は、
私たちが共に生きていくために、
なくてはならない感情なんじゃないかな~?って私は思うんですよね。

だったら、どうして私たちは
「寂しさ」を悪いものとして感じるようになったのでしょう?

いつから、そんな風に
「寂しさ」を感じちゃダメだって思うようになったのでしょう?

どうしてそんなになるまで、ためこむことにしたのでしょうか?

理由は、人それぞれ違うとは思いますが・・
「大好きな人を愛したい」とか「助けたい」という気持ちから、
生まれていることが多いんですよ。

寂しさを抱えてしまった理由は、愛


例えば、幼いころ親が共働きで忙しそうだった、とか
姉妹が多かった、とか、病気の家族がいた、とか・・。

例えば、そんな環境で育った場合、
子どもは親の事が大好きなので「助けてあげたい」って思うようなんですね。

本当は、自分の事を気にかけてもらえてないように感じて、
寂しさを感じているにも関わらず、

「私まで困らせちゃだめだよね」って
「本当はさみしい気持ちを」ぐっと我慢する、

という愛し方を選択したりするみたいなんです。

あまりにその生き方が当たり前になっていると、
本人にあまり「寂しさを我慢してきた」という自覚がなかったりもします。

また、両親や祖父母、ご近所さんなど・・
周りの人に「自分の事をとても愛してもらっていたなぁ」と感じる場合でも、
寂しさをぐっと我慢してしまうことがあるんですね。

「こんなに、みんなに愛してもらっているのに、
さみしいだなんて感じたらダメだよね」って。

・・・どういう経緯で
「寂しさ」を感じたのかは、人それぞれですが、

自分が「寂しさ」を感じていることは確かなのに、

「こんなに良くしてもらっているんだから、
さみしいだなんて感じたら、あの人たちに悪いよね。」

って感じて、
無意識に「寂しさ」を抑え込んでしまったりする。
そんな方はね、弱い人じゃないんです。

「自分の寂しさで、人に迷惑を掛けたくない」って感じる、
とってもとっても、優しい人なんですよ。

知っていましたか?^^

寂しさをガマンするとどうなるの?

とはいえ・・。

幼いころだけではなく、
大人になっても。

「なんだか、さみしいな」

そう感じた瞬間、「そんなこと感じちゃダメだよね」って抑え込んでいくと、
どんどん「寂しさ」は溜まっていってしまいます。

そして、ひとりになって気が緩んだとき
涙として溢れ出てしまう、なんてことが起きたりするわけですね。

当時の私もね、自覚は全くなかったですが
日々、溢れんばかりの寂しさを抱えて、必死に生きていたのかなと思いますよ。

当時の私が、いっぱいいっぱいだったのも
不安定だったのも、寂しかったから。

自分の生育環境を振り返ってみても、
当時の私の状況を振り返ってみても、
たぶん、めちゃくちゃ寂しさを抑圧してきたのだろうな、と思います。

では、そんなたまった寂しさ。
どうやったら癒せるのかと言いますと・・
「寂しいな」と感じた時に「誰かと繋がる」ことなんですね。

理想としては「寂しさを、ためこまないこと」。

「さみしいなぁ」と感じたら、
なるべく我慢せずに、人と繋がることが大切です。

寂しいなと感じたら、誰かに会いに行ったり、電話したり。
お出かけに誘ったり、実際に人と一緒にいる時間を増やしてみるといいかなと思います。

とはいえ・・
「寂しさ」を我慢してきた方にとっては、
「寂しさ」に触れるだけでも相当辛いと思うんですね。

なるべく「寂しさ」を感じないように、
仕事だったり過食だったり、買い物だったり
何かに依存する形で、見ないようにして来た方も多いかもしれません。

私も例に漏れず、ハードワークで誤魔化していたように思うのですよね。
毎日残業、休日も出勤、
玉の休みに何も考えられない、そんなぐらいに自分を追い込んでましたから^^;

ですので、そんな方はまずね
自分の「さみしい気持ち」を、認めてあげることをオススメしますよ。

「さみしいだなんて、思っちゃダメよね。」って自分を抑えるのではなくてね。
「そうだよね、さみしいよね」って寄り添ってあげて欲しいんです。

そして、信頼できる誰かに
「いま、すっごくさみしいんだ」って、
いま感じている自分の気持ちを、そのままお話してみませんか?

ずっと「寂しさ」を抑えて来た方にとっては、
めちゃくちゃ高いハードルなのかもしれません。

楽しいことや嬉しいことならまだしも、
「自分が今さみしいと感じている」だなんて、話せるわけがない!
そう思われる方も多いかもしれませんね。

「こんなことを言ったら、周りの人たちに迷惑をかけてしまうかもしれない」なんて、遠慮も出てくるでしょう。

でも・・・。

このまま一人で寂しさを抱えて生きていくのは、
もう限界、という気持ちもありませんか??

自分の中の「寂しさ」を受け入れられたとき。

誰かに「繋がりを求めに行こう」と思えた時。

また、自分と同じように、
みんながそれぞれ、寂しさを抱えているんだと思えた時。

一人で「寂しさ」を抱えて生きていく生き方ではない、
新しいあなたの生き方が、見えてくるかもしれませんよ。


昔の傷ついた経験から、
人と繋がることが怖くなってしまった、という方もいらっしゃるでしょう。

そんな時には、安心して相談できる人を探すことから始めてみましょうね。

もしよろしければ、私たちカウンセラーも候補に入れてやってくださいね!

わたしたちは、同じ景色を見ていても、
自分の心境によって、感じ方が変わります^^

街にあふれるクリスマスの装飾をみる度に
「寂しさ」で胸が痛くなっていたあなたが、誰かと繋がれたとき。

その街は、どんな風に見えるでしょうね♪

私たちにもぜひ、
あなたの大切な人とのつながりを、
サポートお手伝いさせてくださいね^^

参考になれば幸いです。

(あなたのハートに、あたたかな光が燈りますように。)

心理カウンセラー服部希美
人は寂しいと怒りだすというお話~寂しさを感じやすい秋だからこそ「寂しさについて考察してみる」 | 心理... 「人ってね、さびしすぎると怒っちゃうんだよ」 そんな風にあなたにお伝えしたら 「ええ、そうなんですか?!」ってビックリしちゃいますか? それとも 「あああ、私、さび...
あわせて読みたい
心理カウンセラー服部希美
誰彼構わず体の関係を持ってしまったり、お酒に溺れてしまう心理〜痛み止めの必要がない私になるために〜 |... 人肌恋しいからといって、すぐに体の関係を持ってしまったり、お酒に溺れてしまう。「本当はこんなことがしたいわけじゃない」こんなことは、あなたが一番よくわかっている...
  • URLをコピーしました!
目次