いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。
今日の記事は、ちょっと刺激的なQ&Aです。
(ネタ提供ありがとうございました!)
私は彼といるときに、ちょっとしたことで拗ねてしまいます。
嫌な気持ちになると自分でもコントロールができなくなり、
あからさまに黙り込んでしまったり、彼に当てつけのような行動をとってしまいます。
最初のほうは彼も「ごめんね」とか「何かあったら言ってね」と気にかけてくれましたが
最近は、ちょっとしたことで私が拗ねるので、うんざりとしているように思います。
言いたいことがあるなら言えばいいじゃん、と友人は言うのですが
たとえ自分が嫌な気持ちになったとしても
言いたい放題、彼に文句をぶつけてしまうのも違うような気がしますし
黙って引き下がるのも癪に感じてしまい、モヤモヤしてしまいます。
拗ねる自分が子供っぽくて、心底嫌です。
拗ねる癖を減らしていくためにはどうしていったらいいでしょうか。
「いやー、わかるわー・・・」という声が
全世界から聞こえてくるような気がしますね。
恋愛でも対人関係でも仕事でも、
うまくいかないことがあったり、わかってもらえなかったりすることがあると
拗ねて引きこもってしまうよ、という方って多いのではないでしょうか?
私のパートナーも拗ねるタイプです、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
こんなことを書いている私ももちろん、拗ねる癖、ありますあります^^;
いいとか悪いとかという話ではなく
意識が内向きに向きやすい日本人が持ちやすい、怒りのパターンの一つだと思いますからね
思い当たるわーという方もね、
ご自身を責めるのではなく「理解」として読んでいただけたらと思います。
では、いってみましょー。
どうして拗ねると対人関係がうまくいかないのか?
たとえば、ムッとして明らかに不機嫌だとアピールしてみたり
相手をあえて無視したり、会話を拒絶してみたり、
ドアをバタン!!と大きな音を立てて閉じてみたり(笑)
わざと自暴自棄をしたり、急に相手に対して敬語で話しかける、なんてやり方で
「どうせ、あなたも分かってくれないんでしょ」
「どうせ、私のことなんて誰にも必要とされてないんだわ」
「どうせ私が悪いって言いたいんでしょ」
「私のことなんて、大切じゃないんでしょ」
と訴えて
「もっと私を見てよ」「大切にしてよ」とアピールする。
私もよくやっちゃうのですが
恋愛において、この「拗ね」が原因で
お互いに傷つけあって終わってしまう関係って多かったりしますね^^;
で、どうして拗ねることでは
恋愛や対人関係がうまくいかないのか?の理由なのですが
そこには明確な理由があります。
それは「拗ねをぶつける=罪悪感を相手に擦りつけて、振り向かせる」という図式になってしまうから、なんです。
拗ねている側はね、相手を攻撃しようとは思っていないと思うのです。
ただわかってもらえなくて悲しかったり、
自分の感情が自分でコントロールできなくなっているだけだったりもするのですが
相手側からすると、
「あなたのせいで、私は嫌な思いをしたのです。
だからあなたは、私に償うべきなんですよ」
と罪悪感を刺激されてしまい
コントロールされているように感じてしまうのですね。
*
罪悪感から動かされるのは
誰だって、いい気分になることはありませんね><
なぜならば。
ほとんどの人は、人に嫌な思いなんてさせたいとは思っていないから。
「うわ、あの人に悪いことしちゃったのかな」と思った時に、バツが悪くなる気分って、誰でも嫌ですもんね^^;
それはね、拗ねちゃう側の方もそうだと思うのです。
だからこそ、このご相談をしてくださったのだと思いますよ。
そしてこのお悩みってね
成熟されている方だからこそ、悩むのです。
子供は拗ねちゃう自分のことでは悩みませんからね。
(そう、今回のご質問は、思いやりのある成熟した方ならではのご質問なのですよー。)
拗ねちゃう自分のこと、本当は嫌いな人が多い。
で、拗ねている側もね
罪悪感を抱えていることが多いのも特徴ですよね。
拗ねている自分って、幼いなとか。
もっと機嫌のいい人でいたいのに、とか。
本当は、感じてらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
ご相談いただいた方もね、
こんな自分をどうにかしたいという意欲を持っていらっしゃるわけです。
ですからね、
拗ねることが「いいとか悪い」とか、そんな自分がダメだとか
そういうことが今回の主題なのではなく
拗ねるってついやっちゃいがちだけれど
長期的にみると、対人関係にはメリットはないみたいだぞ?^^;
ここを踏まえた上で。
この「拗ね」を「私が」どうしていこうか?がテーマとなりますね。
そのためには、拗ねに対しての「正しい理解」と「対策」が重要!
今日はここからが本題ですね!
拗ねちゃう自分を責めるのでもなく、
拗ねちゃう誰かを罰するのでもなく、
拗ねちゃダメよと、追い込むのではなくて
(これやると逆効果になりますからね^^;お気をつけくださいませ・・)
「ああ、そういうことなのね」と理解を深める。
ここは、大人の私たちだからこそ取り組めることなのかな?と私は思ったりします^^
拗ねの本当の原因は「不安や悲しみ」
はい、では、みなさん。ちょっとだけ探ってみましょうね。
自分が拗ねている時、どんなことを感じていますでしょうか?
相手への怒り
自分への怒り・・いろいろあれど、その奥に
悲しい気持ち
不安な気持ち
が、いっぱいいっぱいになっていませんでしょうか?
彼に愛されているかどうか不安。
これからもうまくいかないんじゃないかという不安。
誰からも愛されていないのではないかという不安。
こんな自分じゃダメなんじゃないかという悲しみ。
どうして分かってくれないの、という悲しみ。
そう、実は拗ねの原因は目の前にいる相手や、
直接的な行動だけではなくてね
自分の中に蓄積された「不安や悲しみ」が反応していることも多いのです。
ちょっとの量ならね、軽く伝えられると思うのです。
えー、私はこんな気持ちになったよー、とか
だから、こういうことなんだってばー、とかね。
でも、心の中にたくさんの悲しみや不安があるとき
分かってもらえなかったという気持ちがたくさんある状態で
軽く気持ちを伝えるということって、どうしても難しいと思うのです。
すべてお前のせいだ!って、ぶつけたくなる。
強引に分からせたくなったり、ねじ伏せたくなったりするわけです。
拗ねている時って「お前もか!」「またか!」「どうせ」って・・感じませんでしたか?^^;
こういうときにはね、直近だけみていても、なかなかうまくいかなかったりするのですね・・。
ですからカウンセリングでは、この部分を紐解き
感情を解きほぐしていくということをやったりするわけですね。
拗ねちゃう自分とコミュニケーションを取ろう
もし、抱えてしまった悲しみや不安があるとしたら
大人の私たちは、人にわかってもらうだけでなくて・・
自分自身でも抱きしめ(自己受容というやつですね)、自分を安心させてあげる必要があります。
「自分で自分をわかってあげましょうね」とか
感情のコントロールができるようになっていきましょう、みたいなことをお伝えするとね
「はいはい。けっきょくひとりで生きていけ、ということなんでしょ」
「自分で自分の面倒を見ろっていうなら、人なんて必要ないじゃん」
「結局、誰も私のことなんて分かってくれないじゃん」
な〜んて、極端に触れてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが^^;
自分でも自分のことを受け入れてあげるということは
「上手に人と支え合う方法」を学んでいく、ひとつのプロセスなのですね。
私たちはひとりきりでは生きてはいけませんね。
悲しみを分かち合ってもらったり、理解し合ったり、喜びを分かち合うことで
何倍も生きていくのが心強くなりますし、人生は楽しくなります^^
そのためにはね
「上手に相手に支えてもらう方法を模索する」とか
「自分自身の面倒も、ちゃんとみてあげる」とか
「自分のことに対しても、自分が意欲的になってあげる」というのが大事になってくるのですね^^
*
ではでは今日は「拗ねちゃう自分」を受け止めて
安心感を与えてあげるエクササイズをご紹介しますね。
自分一人ではなかなかできないわ、という方は
カウンセリングで一緒に取り組んでいくといいかな?と思います。
(伴走してくれる人がいると自分を責めずに済みますからね)
できる範囲で、ちょっとやってみてくださいね。
1:まずは思いっきり拗ねる!
誰でも拗ねたくはないし、機嫌よくいたい。
それでも拗ねる気持ちが出てきたら、まずは安全な場所で思いっきり拗ねましょう!(笑)
どうせ押さえ込んでも、ダメだダメだと思っても拗ねてしまうのだから
拗ねる気持ちが出てきたら、思いっきり拗ねてみるといいのですね。
どーーーーせ、私はできない人ですよ!
なんなのよ、あの態度!ムカつく!
もっとこうしてくれたらいいのに!
そのときに、自分を押さえ込むのではなく
ああ、私、拗ねているんだなーーー!!って自覚しながら
遊び感覚で、心の中で悪態ついてみてくださいね。
イメージは、お菓子を買ってもらえなくて床に転がってアピールしているちびっこ。
あまり深刻にならずに(ここポイント!)
おもしろ半分で、やだやだーってやってみてください。
そして「そーだそーだ!」って、思い切り!共感してあげましょう。
気が済むまで闇落ちすることが、大事です。
私たちの感情は否定すればするだけ膨れ上がっていきます。
「もう、思いっきり落ち込んでやろう!」と覚悟を決めると、案外早く、感情が楽になってきますよ。
2:分かってもらいたい思いを伝える方法を模索してみる
少し落ち着いてきたら
ちょっと「拗ねている自分」を客観視してみて
「本当はどうしたかったの?」って優しく聞いてあげて欲しいんです。
そして、その気持ちを相手に伝える必要があるのならば
「どんなふうに伝えたら一番いいかな?」「一番伝わるかな?」って、一旦、自分の中で相談してみましょう。
きっとね、拗ねる以外に
あなたの気持ちも上手に伝わって
相手も受け取りやすい方法があるはずなのです。
もちろんね、どれだけいい案を繰り出そうが
相手がその気持ちを理解し、受け止めてくれるかは分かりません。
相手は変えられないですからねー^^;
(これは対人関係全般における前提条件ですね。自分のできることは50パーセントです)
でもね、できるだけ相手が受け取りやすいコミュニケーションを選択することができたなら・・
あなたが相手と本当の意味で分かり合える関係を築く「確率」をあげることができるかもしれないのですね。
番外:周りに人がいる場合は「私はいま拗ねている」と伝えておくといいかも。
周りの人に拗ねをぶつけたくないなと思った時には
安全な誰かに気持ちを分かち合ってもらったり、今の自分を自己開示しておくのも一つの手です。
「私、今、拗ねてるわーーー^^;」
「ちょっと今の私は拗ねちゃっているかも。嫌な態度してたらごめんね」
この記事をお読みいただいている方もそうだと思うのですが
大切な人が不機嫌そうにしている時
「私、なにかやっちゃったのかな」って感じやすくなりません?^^;
すぐにセンターに戻れなくても
事情を説明しておくことで、周りの人も楽になりますし
あなたになにか手を差し伸べることだって出来るかもしれません。
拗ねちゃう方、というのは甘え下手なところがある方も多いのでね
日頃から軽い形で自己開示しておくと、周りからの理解が得やすくなるかもしれませんから
拗ねちゃうパターンを持っている方ほど「自己開示」やってみるといいかもしれませんね。
拗ねちゃう自分も愛してあげよう
最後に。
拗ねちゃう自分に悩んでいて、
しかも、こんなに最後まで記事をお読みいただいたあなたは
とても優しい方で、ずっと自分の気持ちを我慢をしてこられたのかもしれません。
「拗ねちゃう自分」って嫌な奴だなって、ずっとずっと感じてこられたかもしれません。
でもね、拗ねちゃうにも理由があるものですから
どうか拗ねちゃう自分を責めないでくださいね。
「どんなあなたでも、私は嫌わないよ」
「話、聞くよ」
拗ねちゃっている自分さんともね、
仲直り、してあげてくださいね。
自分でやると罪悪感いっぱいになってしまいます、
そんな方はカウンセリングもどうぞご活用くださいね。
一緒に練習していきましょう。
応援していますよ。
参考になれば幸いです。
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