あなたは、甘え上手さんを見ると、
「上手に甘えられて、いいよね~」って、羨ましく感じる側でしょうか?
「私もどちらかといえば、甘え上手な部類かも」と感じる側でしょうか?
甘え下手さんからみると、
「みんなから構ってもらえていいよね。」って、
羨ましがられる甘え上手さんも・・・
実は「もっと頑張らなきゃ!!」という気持ちを
たくさん抱えている場合があったりするんですね。
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。
「甘え上手」さんって、ステキですよね。
その場にいるだけで、場を和ませることも出来たり、
与える喜びを感じさせてくれたり、無邪気さを思い出させてくれたり・・。
上手に甘えてくれることで、
自分の持っている以上のパワーを引き出してくれたり。
私はどちらかといえば、甘え下手な方なので余計に感じるのかもしれませんが、
甘え上手さんのもつ影響力って凄いなぁ~って、常日頃から思っているのですが、
どうやら「甘え上手さん」には
「甘え上手さん」のお悩みがあるみたいですね。
その中でも、カウンセリングの現場でよく伺うのが、
「私は役に立ってないんじゃないか」不安になる、というお話。
みんなも優しくしてくれるし、
助けられているなぁ、愛されてるなぁって自覚はあるし、
感謝もしているんだけど、
「私って、いつも助けてもらう側ばかりだなぁ・・」
「自分って、何にも出来ない人だなぁ」って自分を責めてしまう。
お仕事で気が利く同僚や、尊敬する先輩や、頑張り屋さんな後輩。
仕事と家庭を両立している、ママ友。
子供の面倒もそれなりに見てくれる、旦那さま。
面倒見のいいお友達・・などなど
身近な「与え上手さん」を見る度に、
私も、もっと与えられる人にならなきゃって、焦りを感じて、
「もっと、しっかりしなきゃ!」と頑張りすぎちゃったり、
愛情を貰ってばかりなのが申し訳なくて、
周りの人の厚意を受け取れなくなってしまう。
また、「ダメな自分でいないと、みんなのお役にたてない」と感じて、
自分らしさを表現したり、才能を発揮することに対して、
どこか遠慮が出て来てしまったりもするようです。
(無自覚の場合も多いですけどね)
実は私たちって、「愛される喜び」も、もちろんうれしいのですが、
「人を愛する喜び」「愛を受け取ってもらえる喜び」のほうが、
「私も、大切な人のお役にたてている」と感じて、喜びを強く感じるようなんですね。
(心理学では、自己重要性と呼んだりします)
ですから、「自分は、大切な人のお役にたてていないなぁ」と感じている時、
自分には人を愛する力がない、と無力感を感じてしまったり
自信を無くしてしまったりすると言われているんですね・・。
そんな、甘え上手さんが抱えてしまった無力感を癒して、
更なる「甘え上手さん」になるためには、
「日頃、自分がどれだけ、人に喜びを与えているのか」
を見つめなおして、自分で受け取っていくことが有効です。
とはいえ・・・甘え上手さんって、
「私は人から愛されている」という面に関しては受け取りやすいのですが、
「自分が、相手に喜びを与えている」という面を受け取るのは、ちょっと苦手みたいです。
カウンセリングの現場では、
「あなたの、こういうところが、みんなに喜ばれていると思いますよ~」って
お伝えしたりするのですが、
「そんなこと、みんなやっていると思うんです」とか、
「いやいや、たいしたことやってないです」って、否定される方が多いんです。
でも実は・・・「甘え上手さん」って、既に「与え上手さん」だったりするんですよ。
ただ、自覚がないだけだったりするんです。