「甘え上手(私は甘えることしかできない)」と感じている状態だと
たくさん愛情を感じた分だけ、「私も、あの人たちみたいに、もっと与えられる自分にならきゃ」って焦ってしまうのかもしれません。
ですがそもそも「甘え上手さん」が思う「与え上手さん像」って、めちゃくちゃレベルが高いみたいなんです。
充分に、与え上手さんの場合が多かったりするんですよ。
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。
前回の記事の続きです。
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心理学では
人は「自分がしてもらったように、相手に愛情を与えたい」生き物だと
言われているんですね。
例えば、自分が子供の頃、
誕生日の度に、お母さんが手作りケーキを焼いてくれたとしましょうね。
ケーキを囲んでみんなでお祝いをするのが嬉しくて、
あなたは誕生日が待ち遠しかったとします。
すると今度は、自分の彼や、子供のために
ケーキを焼いてあげたいなとは思うわけですが、
あなたがお料理が苦手だったり、忙しかったりして
プレゼントや、お部屋の飾りつけまでは用意するものの、
なかなかケーキ作りまで手が回らなかったとしましょう。
誕生日を楽しい思い出にしてあげたいという気持ちは同じなので、
相手には、とっても喜ばれたりするわけですが
いままで周りの人から貰ってきた愛情と、
自分の愛し方を比較して、
「自分は足りていないなぁ」とか
「自分って、人に対して愛情がないのかな」
って誤解してしまうことがあるみたいなんですね><
甘え上手さんが作られる背景には、
過去、上手に与えてくれた(甘えさせてくれた)存在がいる場合が多いんです。
そんな、与え上手さんから
「私もあんな風になりたい!」という
ポジティブな影響力を受けることも多いのですが、
「あの人みたいにならなければ!」という
「与え上手」の基準が高くなり、自分に厳しくなってしまったりするんですね。
人それぞれ、個性もありますし、得意不得意もあります。
まるっきり同じことが出来ないのは、当たり前なんですが。
「私も甘えさせてもらって嬉しかったから、誰かに与えてあげたい」
という思いが強い分、
ちょっと頑張りすぎてしまったりするのかもしれませんね。
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ということで・・
いまよりもっと「与え上手さん(甘え上手さん)」になるためには、
「私はあの人に比べて、上手に与えてあげられていない」
から、頑張って与えることよりも、
あなたの愛し方を、喜んでくれてる人がいる。
この事実を受け取ることが、大切です。
愛し方って、本当にいろいろあります。
面倒をみる、何かをしてあげる、物を与える、声をかける
家事をする、家計を助ける、手間暇をかけてあげる、
という分かりやすい愛し方もあれば、
相手を信頼して、見守る愛だったり、幸せを願う気持ちだったり
相手から目に見えない形の、愛だってあります。
あなたがいてくれるだけで、
心強かったり、安心したり、楽しかったり。
自分のしたことで、喜んでくれる存在がいるから頑張れる。
そんな、与えている側はなかなか気づけない、愛し方もありますよね。
自分って甘えてばかりだわ。
上手に与えられていないかも・・・そんな風に思う時には、
「私の愛し方」を、再確認してみてくださいね。
セルフワークとしては、
あなたの身近な人に、ちょっと聞いてみるといいと思います。
「私にしてもらったことで、嬉しかったことって何かある?」って。
ちょっと照れくさい質問ですが。
どれだけ自分が、相手を愛そうとしてきたか。
私もお役のにたちたい、と願ってきたか。
そして実は、ちゃんとみんなのお役に立ててきたことを再確認してみてくださいね。
自分の愛し方を再確認できると、
更にその愛を、無理なく、上手に使っていくことが出来ます。
受け取る、与えるの循環もよくなるので、
「甘え上手さん」「与え上手さん」の
両方を発揮することが出来るようになってきますよ!
参考になれば幸いです。