あなたは良いよね、幸せそうで。
そんな、嫌味を言ってしまいそうなときってありませんか?
そんな私って、意地悪だわ…って感じる方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。
人の幸せを応援してあげたいと願う心優しきあなたが、
素直に人の幸せを喜べない状態にある、ということは
・・どれだけの事情があるのでしょう。
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス、心理カウンセラー服部希美です。
今日は「こんな私がキライ」シリーズです。
この記事にたどり着いてくださった、心優しき頑張り屋さんに、捧げます。
あなたは、周りの人の幸せを素直に喜べますか?
あなたは周りの人の幸せを素直に喜べますか?
喜べないだけならまだましで。
あなたはいいわよね、なんて
嫌味を言いたくなっちゃったり。 心のどこかで、相手の失敗を望んでしまう自分がいる。
人の失敗を喜んでしまう自分がいる。
そんなことって、ありませんか?
友達が大手企業に就職が決まった。
友達が結婚し、結婚式に呼ばれた。
ずっと仲が良かった同僚に子供ができた。
きょうだいから、家を建てたから遊びにきてねって誘われた。
毎年届く、子供が写っている幸せそうな年賀状。
本当は「良かったね」「私も嬉しいな」って一緒に喜んであげたい。
だけど、内心毒づいている自分がいる・・。
カウンセリングでは、そんな自分を
「なんて意地悪なんだろう」「最悪だ」って、いっぱいいっぱい責めてしまって、自分を傷めつけちゃっているお話をお伺いするのですけどね
お話をお伺いしていると、なんだか切なくて、私まで泣いちゃうことが多いのですよね。
だって、実は全くの真逆なんですもの。
こんなお悩みを抱えている方は、心底心底、健気で優しい方なのです。
それはなぜかといいますと
「人の幸せを喜べないわ・・」と感じている時点で、
「大切な人の喜びを、心から喜べる自分でありたい」と願っているわけです。
そうでなければ、こんなにも人のことで胸を痛めないでしょう?
どうだっていいよ、人のことなんて。
切り離そうとしたって・・ダメだったんじゃないですかね?
そんなあなたのこと、私はとても優しい人だと思います。
意地悪どころか、とっても愛情深い。健気な方だと私は思うんです。
そんな優しいあなたがね
「人の幸せを喜べなくなってしまった」ということは・・
よほどの事情があるのではないでしょうか。
人の幸せを喜べない自分が嫌いだった私
実は私も、長い間
人の幸せを喜べない時期があったんですよね。
そして、そんな自分が
と~~~っても嫌いだったんです。
でも、どうして私は
「喜べなかったのか」の理由がわかった時。
「そりゃ~、人の幸せを喜べないのも仕方がないよね」
って、 少し自分に優しくできるようになったんです。
*
ここで、すこし私の話をさせていただくと。
実は私、20代の頃、
「声優になる」という夢を追いかけて、単身上京したことがあるんですよ。
両親は、猛反対^^;
必死に私を引き留めようとしました。
けっきょく、家出する勢いでお家を飛び出し、私は夢を追いかけ始めたのです、が。
業界の厳しさから3年ほどで挫折。
「親を裏切ってまで追いかけた夢だったのに、何やっているんだろう、私」
当時の私は、いっぱいいっぱい自分を責めました。
そして「夢を追いかけて、叶えている仲間」と
「挫折してしまった、惨めな自分」を比較して、
「こんな自分って、本当にダメな人間だな。」
なんて、自分の事をとってもとっても嫌っていきました。
*
そんなことを繰り返していくうちに私は、だんだんと
夢を追いかけつづける仲間を、素直に応援できなくなっていったんです。
たとえばですね・・・
生活費を稼ぐために始めたバイト先でも。
いろいろな夢を追いかけている仲間がいたんですね。
夢を叶えるチャンスって、どこに転がっているか分かりませんから
オーディションだったり、業界の方との飲み会だったり…
急にバイトをお休みすることがあったりするわけです。
そんなとき「やったじゃん! チャンス、掴んで来いよ~」
って、笑顔で送り出してあげている仲間たちの中で
「急にお仕事を休むなんて!
確かにあの人は才能はあるのかもしれないけど、社会人としては最低よねっ!」
な~~んて、私ひとりだけプリプリと怒っていたんですねー(汗)
もちろん、誰かがお休みした分
まわりに負荷がかかることは確かなので
腹が立つのも当たり前といえば、当たり前なんですけどね!
でも、そうやって相手を責めながらも
なんだかすっきりしない自分もいたのです。
私の言っていることは確かに正しい。
周りも、まぁそうだよねって言ってくれる。でも・・・・
私だって、夢を追いかけていた経験があるのに。
夢を追いかけている側の気持ちもわかるはずなのに。
私も、そうやって送り出してもらったこともあるのに。
「素直に人を応援できない自分って、最低だなぁ・・・」
人の幸せを喜べない理由は"嫉妬"と"劣等感"だった。
このときの私を心理分析してみると。
「自分が劣等感を強く感じていたために、引き下げの心理が働いてしまった」
とみることが出来るんですね。
「引き下げの心理」というのは、
「自分の位置まで相手を引き下げて、自分の劣等感を感じにくくしようとする」という心理です。
まぁ「劣等感を持っていない人はいない」と言われていますので、
誰しも大なり小なりこの気持ちは持っているのですけどね
自分の中の「劣等感」が強ければ強いほど、引き下げの心理が強く出て来てしまうのです。
人によっては、嫌味や批判という形で
相手を攻撃してしまうこともあるようなのですね。
・・・つまり、当時の私は、
「確かにあの人は、才能があるかもしれないけれど、
社会人としては、私の方がちゃんとやっているわ!」
だから、私だってあの人と同じ価値があるんだからね~!って、アピールしたくなってしまうぐらいに、
相当、夢を挫折した自分に対して、自分で失望し、
「私には、あの人みたいな価値はないから、
きっと、あの人みたいな幸せは手に入らない」って感じていたようなのです。
もう、ボキボキに心が折れちゃっていた状態だったわけですね。 その結果、私は夢を追いかけたり、
私生活をエンジョイしているキラキラしている人たちに対して、 いっぱいいっぱい嫉妬しちゃっていたわけです。 あなたはいいわよね、 あなたはいいわよね、あなたはいいわよね、って。
自分に優しく、できていますか?
今から思うと、あの時の私は、沢山自分を責めていたけれど。
もっと、自分のことを優しくしてあげても良かったのかなって思うんです。
だって、もし、当時の私の状態が「私の大好きなお友だち」だったとしたら・・
「人の幸せを素直に喜べない」ほど
ボロボロになっちゃっているお友だちのことを、こんなに責めはしないと思うんです。
ああ、それほどまでの事情が彼女にはあるんだろうなって。
*
でも私たちは、
人には、そんな優しい目を向けてあげられるけど、自分にはとてもとても厳しい。
がんばりやさんで、周りの人を大切に思う方ほど
「どうしてもっと、頑張れなかったの!」
夢に挫折してしまった自分を、ものすごく責めてしまったり、
「人の幸せを喜べないって、最低だよ!」
人に優しく出来ない自分を、コテンパンにしてしまいますよね。
でも、自分がどれだけ頑張ってきたのか。
自分がどれだけ、悔しかったのか。
そして、本当は人の幸せをまるで自分のことのように喜びたい、
そんな人想いの自分がいることを一番分かっているのも・・自分だと思うのです。
ですからね、もしもあなたが
人の幸せを素直に喜べないなって思っちゃったときには、
「私って、意地悪だなぁ」
「私って、心が狭いなぁ」と自分を責めるのではなく、
そんな優しい自分に寄り添い、励ましてあげていただけたらな、って思うんです。
本当は、人の幸せを心から喜べる私でいたいのかもしれないねって
あなたのとっても優しいところ、ちゃんと見つけてあげましょう^^
そしてね「人の幸せを喜べないぐらい
いまの私は、自分に失望しているのかもしれないな」って
自分の優しさや愛を理解してあげながら
疲れた心を癒やし、本当に欲しい幸せに向かってもう一度
あなたらしく前に進んでいけるといいですよね^^
今度こそ、あなたの夢、欲しい幸せを手に入れる番だと私は思いますよ。
人の幸せを応援できなかったあなただからこそ、できることがある。
さてさて、
そんな大きな挫折を経験した私でしたが
かーなーりの紆余曲折を経て、いまは挫折した経験を活かし
新たに描いた「心理カウンセラーになる!」という夢を叶えて
大好きなカウンセリングを、お仕事として楽しんでやらせていただいております。
大きな挫折をいっぱいして、
人の幸せを応援できなかった、あの辛い経験は
同じように悩む方への理解や、励ましに使えるようにもなりました。
幸せ過ぎて涙が出る。
そんな瞬間にもたくさん出会う、幸せな毎日を過ごしています。
でもね、正直いまでも、
声優業界のお話を耳にすると胸がざわつく自分がいるのですよね(笑)
当時の夢を見て、泣いて目が覚める
なんてことも、いまだにあったりします。
もちろん、ずいぶんと減りましたけど。
もう、15年以上も昔の話なのに、こんなに心が覚えているなんて。
よっぽど、当時の私は、心をむき出しにして
体当たりで頑張っていたのだなぁって、つくづく思いますよ。
そんな私だからこそ、でしょうかね。
挫折して、嫉妬しちゃって、
自分をいっぱい責めちゃっている。
そんな優しい人とお話すると、
ついつい、心が動いてしまうのですよ。
「うんうん、私もそうだったよ」
「そんなあなたって、めっちゃ優しいんだよ」
「大丈夫。きっと心から喜べる日が来るからね」
いっしょにやっていこうね。
ってお伝えできることは、
今の私にとっては大きな喜びでもあるのですよね。
+++
私がここまで来れたのは
いろいろな方のサポートや応援や励ましがあったからです。
ひとりきりでは、とてもムリだったなって思います。
ですから、もしあなたが、過去、挫折しちゃったことがあって、
それを心のどこかで、ずっと・・・・引きずっていて
幸せそうにしている人夢を叶えている人が
羨ましくて、羨ましくて、羨ましくて・・
「素直に喜べない」
そんな心境にあるならば
ひとりで抱え込まず、カウンセリングも使ってみてくださいね。
あなたの幸せ
私は、全力で応援しますよ!
あなたの悔しさを、
更なる幸せにつなげる参考になれば幸いです。
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