まわりの人が、すごい人に見えちゃうとき。

私がはじめて、
カウンセリングサービスのワークショップに参加した時。

参加されていたカウンセラーさんや、アシスタントさんが
とてもとても「完ぺきな人」に見えました。

それに比べて当時の私は、空回りばかりで、
頑張っても頑張っても、何もかもがうまく行かない状態。

もっと頑張らないといけないのに。
こんなことぐらいで、弱ってる場合じゃないのに。

もう・・・・頑張れない、そんな風に感じていました。

そんなボロボロの私には、
カウンセラーさんやアシスタントさんがとても頼もしくみえ、

そんなワークショップの最中にですね、
参加されていたカウンセラーさんのひとりが
ポロリと涙を流されたんです。

内容的には、どなたかのお話を聞いて
共感されて涙を流されたんだと思うのですが、

当時の私は「泣いちゃいけない。泣くのは弱い人間なんだ」って思っていたので、
正直・・・・衝撃を受けました（笑）

「心の専門家のカウンセラーさんでも、泣くんだ！」って（笑）

・・・・今から振り返ると。

このエピソードって
当時の私がどれほど「完璧超人」になろうとしていたのかが
よく分かるなぁと思うんですよ。

誰だって悩むし、迷いますよね。
出来ないこともありますし、失敗だってします。
落ち込むこともあるし、涙を流すこともあります。

完璧な人なんて、誰一人いないんですよね。

でも当時の私は、

ひとりで何でもできるようにならなきゃ、とか、
辛いときでも悲しいときでも、悟られないようにしなくちゃとか、
彼にとって、いい彼女でいなくちゃ、とか、
会社に貢献できる社員でいなくちゃ、とか、
面倒見のいい友達でいなくちゃ、とか。

頑張って頑張って・・
完璧な人になろうとしていたんですね。

私以外の人たちは、それが出来ているんだ。
そう思ってもいました。

でも実際には、逆だったみたいです。

出来ないことがあってもいいし、いっぱい迷ってもいい。
でも、自分が出来るところは、ちゃんと自信を持って表現していけばいい。

 

私は私の出来ることを一生懸命やれば十分なんだ。

それでいいんだ、と思えるようになったことで、
現状や、自分の心がどんどんと変化していったんです。

そしていま私は、
プロカウンセラーとして活動させていただいているわけですが
当時思い描いていた「すごい人」になっているかというと・・・そうではないのです。

相変わらず
毎日いろんなことが起きますし、落ち込んだりもします。

でも、悩みの質は変わってきましたし、
色んな人に助けてもらったり、励まして貰ったりしながら
乗り越えていけばいいんだな～って
思えるので、生きていく不安がぐんと減りました。

自分に対する自信も持てたような気がします。

こんな私の経験から、私は
みなさんにも「完璧な人」を目指さなくても大丈夫なんですよ、
ってお伝えしたいなぁって思うんですよね。

完璧な彼女。
完璧な妻。
完璧な母。
完璧なお友達。

カウンセリングでも、
「もっと、頑張らないといけなんです」って頑張り続けている
頑張りやさんのお話を良くお聞きします。

でも、「完璧な人」になるよりも大切なことは、

「出来ない自分にもＯＫを出してあげること」
そして・・・・・・・「私が出来ることに、ちゃんと胸を張ること」

だと、私は思っています。

出来ないことがあってもいいんですよ。

でもかならず、あなたにはあなたのいいところがあります。

あなたが出来ることには
自信を持って、どんどんやっていきましょうね。

 

ずっと「完璧な人にならなきゃ」って思って頑張って来られた方であればあるほど
出来ないことがあってもいい、なんて自分では思えないと思います。

何度も何度も「本当に？」っていう波が襲ってきます。

いままでやってきた分、
周りの人から「もっと、ちゃんとやってよ！」なんて言われちゃうこともあるかもしれません。

そんなときこそ、信頼できる誰かに支えてもらいながら
チャレンジを続けてみてくださいね。

・・・・ちなみに。

周りの人が完璧な人に見えてしまう、
完璧な人を目指してしまう心理的な背景には

まわりにとても完璧に見える人がいて、
自分はそんな人にはなれないな、と自信を無くしてしまった経験や、

「完璧でいて欲しかった誰か」がいる場合があります。

心当たりがあるわと思われる方は、
カウンセリングなどを使ってみてくださいね！

参考になれば幸いです。