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服部希美
心理カウンセラー/講師
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仲が良くなってくると息苦しくなってくるのは、なぜ?【癒着の観点から】

いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。

今日は、恋愛でも友人関係でも出て来やすい
「心の距離感」について、書いてみたいと思います。

最初、近づいていくのは得意なんだけれど、
だんだん仲が良くなってくると、息苦しくなってくる。

相手は何にも悪くないんだけれど、自分から距離を取りたくなってしまう。

プライバシーが、やたらと気になる。

「人は人、自分は自分でしょ!」って過剰に反応して、区切りたくなってしまう。

みなさんには、こういう心のパターンってありませんか?

中には、あなたの大切な人がこの心のパターンを持っていて、
どうしたもんかな?って感じていらっしゃる方も多いかもしれませんね。

こういうときには「親密感への怖れ」が隠れている場合が多いです。

親密感への怖れがあると
人と「心の距離」が近くなるのがしんどいんですね。

仲良くなってくると、しんどくなってくる。

その理由はひとそれぞれ、なのですが、
根っこに「癒着」の問題が隠れていることって多いんですよね。

ちなみに「癒着」というのは
「接着剤つきの関係」なんていう例えがあるように、
人と自分がくっついているぐらい、とっても近い距離間の関係を差します。

「・・・・ん?人と距離を取りたがるのに、癒着?」

って思われる方も多いと思うのですが、実は関係大!なんですね。

私たちが一番最初に体験する「癒着」というのは、母と子供の関係です。

お母さんと赤ちゃんって、物凄く近い距離ですよねー。

小さな頃の癒着はあって当たり前、といいますか
愛着を育てていくのにも、必要だったりするのですが、

成長するにつれ、徐々に親との距離が離れていき。
大人になる手前で反抗期というプロセスを経て「自立」します。

そうやって人間は、
「私は私」「親は親」
という適切な距離に、離れるんですよ。

互いに尊重し合い、支え合う「大人同士」の関係になるわけですね!

でもですね。

「いつも、両親の顔色をうかがっていた」
「いつも、怒られないか不安だった」
「いつも、誰かを心配してた」
「なんにもできなくて、ごめんなさい」

そんな風に感じて幼少期を過ごしていたりすると、
大人になっても、心の距離がくっついたまんまになってしまったりするんです。

「私は私」「親は親」って、なーんか切り離せれないんですね。


そうするとですね、相手にすべてをゆだねている状態になるので
いつまでも相手の感情に振り回されてしまい、

自分の選択や、自由がない感覚があったり
とても窮屈で苦しく感じるようになります。

自分の意志が育てば育つほど、苦しくなってきちゃうんです。


そして、自分の意志を主張しようとすると、
ものすごく心的抵抗を感じるので

「だからさー、嫌だって言ってるじゃん!!!!!!」

って、過剰に反抗したくなってしまったりも・・。

(私はよくやってました^^;)

で、ここからが問題で。

これが、対親だけだったらいいのですが
あらゆる対人関係において、この心のパターンが出て来ちゃう
んです。

とくに「大好きな相手」に対して、出て来やすい。

本当は、ものすっごく近い距離まで近づきたい!!
でも、近づくとしんどいことも分かっているから、イヤ!

入って来ないで!って思うけど、めっちゃ寂しい。

人に怒りを感じてしまうので、
傷つけたくなくて、距離を取ってしまう。

ここで、行ったり来たりしちゃうわけですね。

癒着ベースで対人関係を作ってしまうと、
近づきすぎて、相手がひいちゃうことも出てくるのでハートブレイクが起きやすく、
再び親密になるプロセスに、怖れが出やすくもなります。

ですから、この心のパターンを手放して^^
人と良い距離感で、付き合っていくためには

「癒着」している人との関係を見つめ直す」
「自分の意志を、まず、自分が尊重してあげる」
「実際に、人と適切な距離感に慣れる」

が大切になってくるのですが!!!

正直ですね。

「私は私、人は人、でいいんだよ」
「あなたは、自分の人生を生きたらいいんだよ」
「癒着を手放しましょうね」

「人を信頼して、近づいてみましょう」

な~んて言われたって、そう簡単に切り替えられないと思うんです(汗)

きっと今まで、そう出来なかった理由があるはずだから。

そしてその理由って、その人なりの愛だったりするんですよね。

ですから、私のカウンセリングでは、この部分は丁寧に扱わせていただくんですよ。

どうして、くっついちゃってるのかな?
離れちゃったら、なにが不安なんだろう?
本当は、どうなりたいんだろう?

って、いっしょに接着剤になっている「理由」を探しながら
新しい価値観を取り入れたり、未完了の想いを癒したり、理解や許しにチャレンジしたり
あの手この手を使って、心を整理していくわけです。

そうやって心を整えていくと、
現実の対人関係のわだかまりが少しづつ減って
人との距離感が、自然といい感じになってくることが多いですよ。

いままで大切にしてきた心のパターンですからね。
そりゃ、カンタンには手放せないかもしれないけれど・・・

でもその愛し方では、ここから先は、自分も周りも幸せにはなれないみたい。

そんなときには、「バージョンアップ」の時期なんだな、
「卒業」が来たんだなと思って、えいや!っと取り組んでいただけたらと思いますよ。

この問題は、ひとりきりで取り組むのは難しく、
家族以外の理解者、サポートが必要不可欠です。

どうぞ、カウンセリングも使ってみてください。

私も全力で、サポートしますからね!

参考になれば、幸いです!

心理カウンセラー服部希美
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