こんにちは!心理カウンセラーの服部希美です。
「自分の気持ちをうまく伝えられない…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
例えば、こんな経験はありませんか?
- 好きな人に「好き」と言いたいのに、緊張して言葉が出てこない。
- パートナーに不満を伝えたいけど、言い方が分からずケンカになってしまいそうで怖い。
- 相談をしたいけれど、「迷惑をかけたくない」と思ってしまう。
- 本音を話そうとすると、涙が込み上げてくる。
- そもそも、自分が何を感じているのか分からない…。
実は、私自身もかつては自分の気持ちを言葉にするのが苦手でした。
いざ、どうしたいのと言われると困ってしまったり
自分の気持ちや意見を言おうとすると、涙が出てきちゃったり
話している間に、話の方向性を見失って・・うやむやになってお話が終わる。
でも、そんな人は私の周りにはあまりいなかったんですよね。
自分の意見があって、ハキハキ言える。
周りの人の意見にはあまり動じない。
パッとアドリブで上手に話せちゃう。
たぶん、タイプが違う人に惹かれた、というのもあるかなーと思うのですが!
どうして私は、うまく話せないんだろう。
どうして私は、人目を気にしてしまうんだろう。
って、いつも落ち込んでいました。
そのうちに、何も話さない方が安全だよ。
墓穴掘るだけだし・・なんて感じて・・
上手に「自分のことは話さない」謎の人、になっていきました。
でもね、自分の気持ちを大切な人に伝えることができたなら。
安心できる関係を築くことができると思うのです。
お互いに素直な気持ちを伝え合って、支え合える関係って
風通しもいいですし、安心しますもんね。
私だって、大好きな人の気持ちや考えを聞きたい。
悲しみや寂しさを感じているならば、教えてもらいたいって思いますもの。
そもそも人は誰でも、自分の気持ちを分かってほしい、つながりたいという願いを持っているのではないかなって服部は思うのです。
それは、家族、恋人、友人、職場の人たち、どんな相手に対しても同じ。
みなさんも、大好きな人ができた時、その人のこと「もっと知りたい!」って思いませんか?
困っている時には相談してもらいたいし、悲しい時には寄り添ってあげたい。
「あなたの前では、なんだか素直になれるわ」だなんて言われた時には、自分まで気分が良くなっちゃう、なんてこと。
それは、自分を大切に思ってくれている人も同じことだと思うのです。
きっと、自分のことをもっと知りたいし、なにかあるなら伝えて欲しいって。
自分の気持ちを素直に伝えられるようになると、相手にとっても私のことを理解しやすくなりますし、お互いの違いを認め、尊重することで信頼関係を深めていくこともできたりします。
今回は「伝えたいのに伝えられない」という悩みの背景を紐解きながら、伝えるためのコツやタイミング・環境の工夫をお伝えします。
みなさんらしい「気持ちの表現方法」や「伝え方」のヒントを見つけていただけたらなぁと思い組み立てました。
ぐいぐいと人を引きつけるようなお話上手な人になる!というよりは
あなたがあなたの大切な人と、あなたらしく自己表現ができるためのヒントをご紹介する回だと思ってみていただけたらと思います。
では、いってみましょー!
なぜ、私たちは気持ちを伝えるのが苦手なのか?
「気持ちを伝えられない」と感じる背景には、いくつかの心理的な要因があります。
ケースバイケースでありますから、一概に「これ!」とは言えませんが
すべてにおいて「自己表現に関して、不安や怖れを感じていること」が挙げられます。
本当の気持ち、というのは、誰でもちゃんと持っているのだけれど、不安や恐れが自分の心の中にあることで、こんがらがっちゃたり、うまく言葉にできなくなる、なんてことが起きやすいのですね。
過去の失敗や経験が影響している
「以前にうまく話せなかった」「意見を否定されて悲しかった」
そんな経験が心に残っていると、「また失敗するかも」と不安になり、緊張で言葉が出にくくなります。
特に、家庭や学校で気持ちを伝えたときに無視されたり、笑われたりした記憶があると、「話しても無駄」「傷つくかも」と感じるようになることも。
親や周囲からの過剰な期待や評価
「きちんと話さなきゃ」「間違えたらダメ」
そうしたプレッシャーがあると、完璧に話そうとしすぎて言葉が詰まりやすくなります。
失敗を恐れるあまり、「本当にこの気持ちは正しいのかな?」と不安になり、細かい言葉選びにこだわってしまうことも。
「こうするべきだ」「きちんとしなさい」と、親や教師、周囲からの期待や評価が強かったりした過程があり、「話すこと」をプレッシャーとして感じているのかもしれませんね。
自己否定が強い
「自分の意見なんて意味がない」「誰も必要としていない」「話してもどうせ否定される」
こんな思いがあると、話すこと自体を避けたくなります。
自分を否定していると、人も自分のことを否定するだろうという「投影の心理」が働きます。
感じていることを否定し続けることで、「とくに感じることはありません」と自分の感情と途切れてしまうことも。
表現方法を知らない
服部のクライアントさんの中でも、けっこう多いのがこちら。
感情の言葉をあまり使わない家庭で育ったり、意見を求められる環境が少なかったり
親と自分のタイプがあまりに違ったりすると、自分の感情を「そもそもどう伝えたらいいのか分からない」と感じることもあります。
世間話や、思考を使った会話はできても、自分の中にだけある「自分の気持ちをうまく伝えられない」と感じてしまうのですね。
こんなことを感じている自分はおかしいんだ。
この世界観は、きっと周りには伝わらないだろう。
この世界に、自分の理解者なんていないだろう。
考えや感情を整理して表現する方法を知らないと、自信を無くして、話すことに苦手意識を持ってしまうことがあります。
どうすれば、自分の気持ちを伝えられるようになる?
このように、あなたの「話せない」理由には、心を守るための仕組みがあるんです。
無理に変えようとせず、まずは「そう感じるのも当然だよね」と、自分の気持ちに寄り添ってみてくださいね。
そうやって生きていくことが、一番自分にとっていいことだ。
そんなふうに思って、やりくりしてきた生き方なんです。
ですから、無理に変えようとせず、まずは自分の気持ちに寄り添いましょう。
そして「うまく伝えれない」と感じた奥に
「本当は伝えたい」という意欲が、たくさん眠っていることに気づいてあげましょう。
「話すことが怖い」と感じる時、どうしてもその恐れに圧倒されてしまいがちかもしれません。
でも、大切なことは
心の奥で、あなたが「話したいな」「伝えたいな」と思っている、ということなんです。
大切な人と分かり合えたらいいな。
心を通じ合わせることができたらいいな、という願いが、あなたの中にあるから葛藤するのです。
怖れや不安など、心の抵抗に無理に立ち向かわなくていいのです。
怖れや不安ごと「伝えたいと感じている自分」を大切にしながら、少しずつ自分の気持ちを伝えて行けたらいいですね。
上手に気持ちを伝えるコツ〜会話だけに捉われない自己表現〜
自分の気持ちを伝えたいと思った時には、自分が伝えやすい方法で気持ちを伝えていくことが大切です。
「伝える」というと、面と向かってその人に向けて話す、というイメージが湧いた方もいらっしゃるかもしれません。
心に響く言葉を、パッと伝えなきゃいけないとか。
でもですね。
必ずしも、そのやり方だけじゃなくてもいいのです。
表現しやすい方法で、気持ちを表現していくといいと思うのですね。
たとえば・・まずは、あなたがお相手に「本当に伝えたい気持ち」がなにかを掴んでみましょう。
ネガティブなことを伝えたいと感じている時には、負の感情のままぶつけてしまうのではなく「自分の気持ちを相手に伝えることで、どうなりたいか?」を感じておきましょう。
そうするだけで、伝え方ってずいぶんと変わってきますからね。
その上で「あなたが伝えやすい方法」で、自分の感情を伝えてみましょう。
たとえば・・
- 表情や目の表現を大切にする。
優しい笑顔 → 安心感や温かさが伝わる
目を見つめる → 「あなたを大切に思っているよ」と伝わる
柔らかい表情 → 相手にリラックスしてもらえる
目や表情は、言葉よりもダイレクトに気持ちを届ける力があります。
- 触れ方や距離感を意識する
そっと肩に触れる → 「大丈夫だよ」と励ます
軽いハグや手を握る → 「あなたを大切に思ってるよ」
そばにいること → 「あなたを支えたい」
触れ方やそばにいることだけでも、安心感を伝えられます。
- 行動で示す
温かい飲み物を用意する → 「あなたを思いやっているよ」
さりげないプレゼント → 「あなたのことを考えて選んだよ」
お菓子を差し入れする → 「応援しているよ」
小さな行動が、相手の心を温めることもあります。
- 共に過ごす時間を大切にする
一緒に散歩する → 言葉がなくても、気持ちが通じる
好きな音楽を一緒に聴く → 気持ちを共有できる
一緒に何かを作る → 心が通じ合う時間になる
「言葉で説明しなくても、そばにいるだけで伝わる」ことってありますよね。
- 自分らしい方法を見つける
絵やイラストで表現する
写真で気持ちをシェアする
歌や音楽で伝える
会話の中でうまく話せなかったことは、あとからLINEなどで送る
伝えたいことを手紙やLINE に書く
あなたらしい方法で、気持ちをお届けたらいいのですよね。
「うまく伝えられない」ではなく「伝えたい」というあなたの気持ちを大切に。
大事なのは、あなたの「伝えたい気持ち」 です。
あなたは、誰に、どんな気持ちを伝えたいでしょうか?
そして、どうして、その気持ちを伝えたいのでしょうか?
ポジティブな気持ちも、ネガティブな気持ちも・・
「もっとわかり合いたい」「心からつながりたい」という気持ちから、なのではないでしょうか?
こうして欲しい。
これはやめて欲しい。
そういう気持ちを伝えたいこともあるでしょう。
そういったお願いもね、あなたが大切な人と、そして、自分自身と
本心で誠実に付き合っていきたいと思う気持ちの表れなのですよ。
ネガティブな気持ちはすこし工夫が必要だったりしますけれども
上手に伝えていけたらいいですね。
またこのブログでも「会話として、自分の気持ちを伝える方法」をご紹介したいと思いますので、どうぞ、お楽しみにね。
参考になれば幸いです。


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